ケイ藻化石新種と確認 日田・大山町で発見 市立博物館で10日から特別展 [大分県]

新種のケイ藻化石の電子顕微鏡写真(日田市立博物館提供)
新種のケイ藻化石の電子顕微鏡写真(日田市立博物館提供)
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 日田市立博物館(アオーゼ3階)が2016年に同市大山町の地層から発見したケイ藻化石が、新種と確認された。「ステファノディスクス ヒタエンシス」と名付けられ、昨年、学会誌に掲載。10日から市博物館で始まる特別展「太古の湖とそこに暮らした生きものたち」でお披露目される。

 ケイ藻は植物プランクトンの一種で、円形や弓形などの殻に覆われている。ヒタエンシスはステファノディスクス属(和名トゲカサケイソウ)で、殻の直径は37~75マイクロメートル。中心の突起と、殻の縁に多数の針のようなものがある。突起と針様のもの両方を持つケイ藻が見つかったのは、化石と現生通じて初めて。

 同博物館が14年に子どもを対象とした地質探検教室を開催した際、偶蹄(ぐうてい)類の足跡化石を発見。その本格的な発掘調査が16年に行われ、36万~77万年前の大山層から、サイやワニのような足跡化石とともに、新種を含め86種類のケイ藻化石が見つかった。

 調査に関わった前橋珪藻研究所(群馬県)の田中宏之代表(72)ら3人が、日田市で発掘されたことからヒタエンシスと名付け、昨年12月に日本珪藻学会誌(年刊)に掲載した。同学会によると例年1、2種類の新種が掲載されるという。

 特別展では、動植物化石や、大山町の発掘調査の写真パネルなど150点を展示。化石を顕微鏡で観察したり、触れたりするコーナーもある。同博物館は「ヒタエンシスなど、昔々の日田の生物に思いをはせてほしい」と話している。

 5月6日まで、入場無料。午前9時~午後5時。(月曜休館、祝日の場合は翌日)。

=2018/03/09付 西日本新聞朝刊=

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