ドローンで山間部宅配 佐伯市宇目 県が実証実験、日用品10キロ運ぶ [大分県]

中間地点で宅配を終えたドローンを見送る住民
中間地点で宅配を終えたドローンを見送る住民
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 県は9日、小型無人機ドローンを使って山間部の集落に食料品を届ける宅配サービスの実証実験を佐伯市宇目で行った。実用化を目指し、「買い物弱者」対策につなげる。今回は大型ドローンで約10キロの日用品を運んだ。宅配目的でこれだけの重量を一度に配送したのは日本初という。

 宇目地域は同市で最も高齢化率が高く(2月末で51・24%)、日々の買い物に苦労するお年寄りが少なくない。このため佐伯市番匠商工会が「高齢者等買い物弱者支援宅配事業」として、電話注文で買い物を代行しているが、山がちな地形で集落同士が離れているため行き来しづらい場所が多く、苦慮している。ドローンの活用で時間の短縮や経費削減などが期待される。

 この日の実験では、縦横各1・7メートル、高さ約70センチの「県内にあるドローンでは一番大きいもの」(実験担当者)を使用。地域中心部の商店で米や砂糖、洗剤などを箱に詰めてドローンに積み込んだ。中間着陸地点で一部を下ろし、最終着陸点の潮見公民館までの830メートルを約6分かけて飛行した。途中、小さな山を二つ越えた。実験に参加した地元の岡田ちず子さん(66)は「買い物は今は大丈夫でも将来は不安。実現できれば、よりよい生活ができる」と期待している。

 実験は新年度も継続する計画。県は他の過疎地域でもドローンを使った宅配の可能性を探る。

=2018/03/12付 西日本新聞朝刊=

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