園児と高齢者交流、笑顔の輪 日田の「幼老共生」事業が順調な滑り出し [大分県]

一緒にお茶を味わう園児と住民たち
一緒にお茶を味わう園児と住民たち
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 日田市夜明地区の「夜明にこにこ保育園」(渡辺祐子園長、64人)が、近くの夜明交流センターで保育を始めてから15日で2カ月になる。園児と高齢者が触れ合うことで高齢化の進む地域に活力を生む「幼老共生事業」の活動拠点として順調に滑り出し、笑顔と元気の輪が広がっている。

 「今日は一緒にお茶のいただき方を教わりたいと思います」。2月27日、センター1階の和室で同地区に住む森山真弓さん(70)が園児に呼び掛けた。この日は森山さんら地区の民生委員や福祉委員約10人が、センターの保育室を使っている年長児15人と一緒にお茶の作法を体験した。

 指導役は、普段から同園でお茶の楽しさを教えている有冨哲子さん(75)。少しかしこまってお茶を飲む園児と一緒に、住民たちも毛氈(もうせん)の上に並んで座り笑顔で味わった。森山さんは「健やかに育つ子どもを見られて良かった」と喜んだ。

 これに先立つ同22日には、園のお遊戯会がセンターに住民を招いて開かれた。元気いっぱいに劇や歌を発表する園児に住民ら約80人が盛んに拍手を送った。参加した男性(82)は「立派な発表で涙が出るくらい感激した」と話した。

 旧夜明小を大規模改修したセンターは、地元の強い要望で保育室3室が整備された。公民館と市の出先機関が入り、集会や体操教室などで住民が利用する機会も多い。園児が2階の保育室を利用し始めてからは行事での交流の他、センターを訪れる高齢者が保育室にも立ち寄って、保育の様子を見たり園児とあいさつを交わしたりして接する機会が増えたという。

 渡辺園長は「地域の人と触れ合うことで子どもに思いやりと優しさが育ってほしい。地域の人にも子どもにパワーをもらって、さらに元気になってほしい」と願う。園では今後も地域と交流する機会を増やしたい考えだ。

=2018/03/13付 西日本新聞朝刊=

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