「談議所嶋屋」休業惜しむ 「豆田のシンボル消え、寂しい」 最終日、来店客が後絶たず [大分県]

来店者を見送り感謝の言葉を掛ける石丸喜代美さん(右から2人目)
来店者を見送り感謝の言葉を掛ける石丸喜代美さん(右から2人目)
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最終日も多くの来店者でにぎわった嶋屋
最終日も多くの来店者でにぎわった嶋屋
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 日田市の観光拠点・豆田地区にあった喫茶店「珈琲(コーヒー)談議所 嶋屋」が15日を最後に休業した。最終日は終日、観光客や地元の常連客らが次々に訪れて、豆田の象徴的存在だった名物店の休業を惜しんだ。

 嶋屋は、豆田のまちづくりを支えた前市観光協会長の故石丸邦夫さん=享年73=が1982年、豆田地区で営業を始め、築160年の商家の風情とともに、石丸さんや妻喜代美さん(74)の穏やかな人柄で人気を集めた。

 この日は地元商店の女性たちも訪れ、石丸さんとともに店を支えた喜代美さんをねぎらった。女性たちは「寂しかった豆田の町がこんなににぎやかになったのは、行動力のある石丸さんのおかげ」「豆田のシンボルが消え、寂しくなる」と残念がっていた。

 喜代美さんは「みなさんに支えられてここまで来られた。ただただ感謝の一言です」と話す。店は後継者を募集しており、長男の晶二さん(46)は「町の仲間とともに歩んできた店。そんな父の思いに共感できる人が継いでくれれば」と話していた。

=2018/04/17付 西日本新聞朝刊=

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