耶馬渓山崩れで合同葬 6人の突然の死悼む 地域住民が運営「みんなで送り出したい」 [大分県]

中津市耶馬渓町柿坂の耶馬渓公民館文化ホールであった犠牲者6人の合同葬儀
中津市耶馬渓町柿坂の耶馬渓公民館文化ホールであった犠牲者6人の合同葬儀
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 中津市耶馬渓町金吉(かなよし)の大規模山崩れで犠牲となった住民6人の合同葬儀が28日、同町柿坂の耶馬渓公民館文化ホールであった。奥塚正典市長をはじめ地域住民ら約600人が参列し、6人の突然の死を悼んだ。

 合同葬は、住民から「みんなで6人を送り出したい」との申し出を受け、遺族側が承諾し実現した。受け付けや運営などは近隣住民が手分けして当たったという。

 冒頭、奥塚市長は「痛恨の極みであり、無念です。原因と対策を研究し、防災に力を入れていきたい」と6人の霊に誓った。

 遺族3人が弔辞を述べ、いずれも昼夜を分かたず捜索に当たった警察、消防、自衛隊に感謝の意を表明した。中でも、犠牲者の1人岩下義則さん(45)の兄・孝さん(53)が「捜索隊のみなさんには、土砂の中から写真や遺品を見つけ出していただいた。これからの私たち家族にとって貴重な宝物となりました」と話すと、多くの参列者が目頭を押さえた。

 山崩れは11日午前3時50分ごろ発生し、民家4棟がのみ込まれた。住民6人が行方不明となり、およそ12日間に及ぶ捜索の結果、いずれも遺体で発見された。

=2018/04/29付 西日本新聞朝刊=

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