広瀬知事4期目満了まで1年、進退は? 5月から県政報告会 各地で声聞き判断か [大分県]

佐伯市で県政報告会に臨む広瀬勝貞知事
佐伯市で県政報告会に臨む広瀬勝貞知事
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黒川達郎氏
黒川達郎氏
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 広瀬勝貞知事(75)の4期目の任期満了(来年4月27日)まで1年を切った。14日には大分市の精神科医男性が「多選の是非」を掲げて任期満了に伴う知事選への立候補意向を示した。広瀬氏は進退を明らかにしていないが、今月から各地で県政報告会を順次開いており「県内を巡回し、各地の声を聞いた上で意向を固めるのではないか」と周囲はみる。広瀬氏は5選を目指すのか。動向に注目が集まる。

 「子育て支援や産業振興を通して人口減に歯止めをかけ、むしろ上昇に向かう流れを作りたい」。15日夕、佐伯市のホテルで開かれた県政報告会。広瀬氏が登壇し「地方創生」について語ると、経済関係者ら約220人が拍手を送った。

 広瀬氏は一党一派に偏らない「県民党」を貫く。4期目は「大分県版地方創生」を掲げ、企業誘致や行財政改革を堅調に進めている。来年開催されるラグビーワールドカップ(W杯)誘致など「目立つ成果」(支持者)も挙げてきた。安定した県政手腕は、政党関係者も評価している。

 自民党県連の阿部英仁会長は「余人をもって替え難い。ぜひ続投してほしい」と期待。前回知事選では分裂した連合大分関係者は「W杯だけでなく、企業誘致などでも成果を上げている」。社民党県連幹部も「際だった失策もなく、県政運営は堅実だ」と評価する。

 一方、共産党県委員会の林田澄孝委員長は「(国政選挙のように)知事選でも野党共闘路線が前提だが、他党の動向次第では、独自で候補を擁立することもある」と一定の距離を置く。

 前回2015年4月の知事選では、広瀬氏は県政報告会を各地で開いた後の14年11月に立候補を表明した。「今回も、広く県民の声を聞いてから判断すると思う」と関係者は言う。14日に立候補意向を表明した精神科医の黒川達郎氏(63)は「4期と在任が長く、弊害もあるのではないか」と多選の是非を動機の一つに掲げる一方で「広瀬県政に批判はない」とも述べており、知事選の構図は広瀬氏の動向次第だ。

=2018/05/16付 西日本新聞朝刊=

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