山崩れ応急工事完了 耶馬渓町 総工事費20億円を県補正予算に [大分県]

応急工事が完了した中津市耶馬渓町金吉の山崩れ現場(県提供)
応急工事が完了した中津市耶馬渓町金吉の山崩れ現場(県提供)
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 広瀬勝貞県知事は4日、6人が犠牲となった中津市耶馬渓町金吉の大規模山崩れについて、二次災害防止のための応急工事が3日に完了したと発表した。本格的な復旧工事費など20億円を盛り込んだ一般会計補正予算案も発表した。

 応急工事では、現場に隣接する河川への土砂流出を防ぐため、大型土のう約千個や鋼製の防護柵を設置。新たな崩落防止策として、斜面のうち約4200平方メートルを固化材で覆い、新たな地すべりを防ぐために地下水を抜くパイプ(長さ約70メートル)10本を斜面上部に差し込んだ。

 現場では、崩落の原因究明や本格工事に向け、地質や地下水の状況を調べるボーリング調査も進めており、8月をメドに調査を終えて、本格的な災害防止工事に着手したい考え。

 本格工事では、地中の固い岩盤に鋼材を打ち込んで斜面を固定したり、斜面をコンクリートなどで覆ったりする方向で調整している。応急工事、調査、本格工事で計20億円の費用を見込んでおり、12日開会の県議会定例会に補正予算案を提案する。

 また、県は、崩落や地すべりなどの危険性がある「土砂災害警戒区域」の指定箇所に義務付けられたハザードマップの作製を推進するため、市町村がマップ作製の一部を業者に委託する費用の半分を補助する新規事業も本年度から始める予定。事業費7209万円を補正予算案に計上した。

=2018/06/05付 西日本新聞朝刊=

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