高校生向け「農業塾」開講 将来のリーダー育成目指す 県教委が来年度 [大分県]

 県教委は来年度から、農業や林業を学ぶ県内の高校生に高度な知識、技術を教える「くじゅうアグリ創生塾」を開講する。竹田市の県立三重総合高校久住校に研修拠点を新設し、年間通して授業や実習を実施。講師は大学教授や農家らが務める。農林水産省によると、自治体による常設的なとり組みは全国的にも珍しいという。農家の高齢化が進む中、県は将来のリーダー育成を目指す。

 5年ごとに実態調査する同省の「農林業センサス」によると、2015年の県内の農業就業人口(販売農家、畜産含む)は3万5208人で、10年間で6割程度に減少。そのうち約7割が65歳以上で、39歳以下は4・5%しかいない。林業でも同様に就業人口減や高齢化が課題となっている。

 計画では、宇佐産業科学▽日田林工▽玖珠美山▽国東▽日出総合▽大分東▽佐伯豊南▽三重総合▽三重総合久住校の9校で、農業や林業を専攻する生徒が参加する。野菜の高冷地栽培や牛の飼育、農業機械の取り扱いといった体験研修のほか、九州大農学部(福岡県)の教授や県内の農家らによる座学も受ける予定。進学希望の3年生には面接や小論文などの入試対策、現役大学生との進路相談も行うという。新設される拠点施設は現在建設中で、建設費は約4億700万円。

 アグリ塾開講に伴い、県教委は来年度から久住校を農業高校として単独校化させる方針で、同校を拠点に農業人材の育成を図っていく。県教委高校教育課は「生徒間で横のつながりも生まれ、互いに刺激になるだろう。大分の農業の明日を担う人材を育てたい」としている。

=2018/06/06付 西日本新聞朝刊=

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