「女性囃子」山鉾上で初演奏 日田祇園 昨年豪雨で中止 の「集団顔見世」 “復興元年”に花 [大分県]

日田市であったイベントで演奏する日田祇園囃子なでしこ会=2017年11月
日田市であったイベントで演奏する日田祇園囃子なでしこ会=2017年11月
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 日田市で300年以上続く伝統の夏祭り「日田祇園祭」の関連イベントとして7月19日に開かれる「集団顔見世」に、女性の祇園囃子(ばやし)グループが初めて参加することになった。昨年、日田祇園山鉾(やまぼこ)振興会(後藤稔夫会長)が参加を認めていたが、九州豪雨の被害を考慮して集団顔見世自体が中止になり、実現しなかった。今年は豪雨からの“復興元年”。女性のはやしが復興に向かう同市の一大イベントに花を添える。

 女性グループは「日田祇園囃子なでしこ会」(山本友紀代表)。市内のイベントなどで日田祇園囃子を披露している。今月14日にあった同振興会の会長会で、後藤会長が昨年の決定通り参加することを確認した。

 集団顔見世は祇園祭を盛り上げる関連行事として位置づけられ、JR日田駅前に絢爛豪華(けんらんごうか)な山鉾全9基が集結して観光客を魅了する。豪雨で鉄橋が流失したJR久大線が7月14日に全線再開した直後の一大イベントで、多くの観光客の来場が見込まれる。なでしこ会のメンバーが乗るのは、1990年にできた10メートル超の高さを誇る平成山鉾。その勇壮さ、きらびやかさで注目度が高い山鉾の一つ。

 祇園祭は、2016年12月に全国33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産になった。「女人禁制」とされ、歴史上、女性が山鉾に乗ったことはないという。昨年の会長会では、なでしこ会が山鉾上で演奏することについて、女性参加は時代の流れだとして容認する一方、慎重論もあった。

 後藤会長は「よく稽古しているグループの成果を披露する場にもなる。イベントを盛り上げてほしい」と期待している。

=2018/06/19付 西日本新聞朝刊=

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