家畜のふんを1時間で肥料化 「トーヨーマクロ」開発 日田市に施設完成 [大分県]

テープカットして施設(写真後方)の完成を祝う関係者
テープカットして施設(写真後方)の完成を祝う関係者
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 日田市伏木町の牧場に、家畜の排せつ物を短時間で肥料化する処理施設が完成した。自然発酵させて作る堆肥に比べて格段に短い約1時間で処理できる上、周辺環境への影響もないことが特徴。ビニールが交じった生ごみなども良質な肥料に変えることが可能といい、海外からも関心を集めている。今後実証実験を続けて3年をめどに結果をまとめ、実用化に乗り出す。

 開発したのは、肥料製造やプラント開発などを手掛ける日田市玉川町の「トーヨーマクロ」。6年がかりで開発した。

 同社によると、水蒸気によって高温高圧(200~300度、20~30気圧)にしたタンク内で家畜のふんなどを加水分解処理し、肥料に変える。野積みして自然発酵させた場合、完熟堆肥になるまで4~6カ月かかるが、この施設だと1立方メートルのふんなどを1時間程度で肥料にできる。

 同社は、高温高圧処理のため、家畜の排せつ物だけでなく生ごみやビニール、紙おむつやガーゼといった医療系廃棄物など、あらゆる有機性廃棄物を肥料化でき、ごみの減量化にもつながると説明。出来た肥料も安全で、作物の味や生産効率が向上し、処理の仕方によっては、飼料や燃料への加工も可能になるという。

 今月2日、現地であった開所式には、原田啓介市長や日田商工会議所の十時康裕会頭らが出席。テープカットを行って施設の完成を祝った。同社の横山順一専務は「ごみ問題が深刻なアフリカ諸国から既に視察の申し入れがあり、関心の高さが分かる。循環型社会の実現を日田からアピールしていきたい」としている。

=2018/06/26付 西日本新聞朝刊=

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