「日田祇園」の季節到来 山鉾8町で小屋入り 豪雨復興の願い込め [大分県]

棒鼻に水をかけて縄たわしで洗い清める港町
棒鼻に水をかけて縄たわしで洗い清める港町
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「お汐井取り」で川の砂を竹筒に詰める豆田下町
「お汐井取り」で川の砂を竹筒に詰める豆田下町
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祭りの安全を祈り、神事に臨む中城町
祭りの安全を祈り、神事に臨む中城町
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結束を固めるため、小屋入りで乾杯する三隈町
結束を固めるため、小屋入りで乾杯する三隈町
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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の一つ、日田祇園祭(21、22日)の季節が到来した。「平成」最後の祭りは1日、山鉾(やまぼこ)を持つ8町(大和、三隈、川原、若宮、中城、港、豆田上、豆田下)で「小屋入り」があり、準備が本格化。関係者は昨年の九州豪雨からの復興の願いを込め、「元気な日田をアピールしたい」と意気込む。

 小屋入りは、祭りの準備を始める節目の行事で、祭りの成功と安全を祈願する。三隈町山鉾振興会はこの日、市内のホテルで小屋入りを行い、そろいの法被を着た男衆約60人が酒を酌み交わし、祭りに向けて結束を確認した。山鉾に乗る囃子(はやし)方の紹介を兼ねて、日田祇園囃子の演奏もあった。

 港町山鉾振興会は同日、花月川河川敷で、山鉾のかじを取る担ぎ棒の棒鼻(長さ約6・3メートル)を洗い清めた。桜木光生会長は「昨年の九州豪雨のように川が氾濫しないよう願った。無事故で巡行したい」と話した。

 中城町山鉾振興会も同日、中城町の御旅所で神事に臨み、山鉾の組み立て作業や祭りの安全を祈った。祇園祭の始まりは疫病や風水害などの厄災を払う祭りで、松本大和会長は「昨年の豪雨被災からの早期復旧、復興を祈願しながら祭りに参加したい」と力を込めた。

 今年山鉾を新調する豆田下町山鉾振興会は6月30日、地区を流れる花月川の上流に当たる小野地区の小野川で、祭りの安全を願う「お汐井取り」を行った。男衆8人が身を清めた後、川に入って竹筒などに川砂を取り、同日深夜、町内の辻に置いたりまいたりした。波多野平会長は「今年は豪雨からの復興元年。水害に立ち向かう心意気を見せたい」と話していた。

=2018/07/03付 西日本新聞朝刊=

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