13棟に被害、2396人避難 西日本豪雨 日田市など、河川14カ所の護岸崩れる [大分県]

筑後川沿いの自宅敷地が崩落して玄関が宙に浮いた民家。住民は避難して無事だった=日田市友田
筑後川沿いの自宅敷地が崩落して玄関が宙に浮いた民家。住民は避難して無事だった=日田市友田
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 各地に大きな被害を出した西日本豪雨で、県内は2人がけが、住家など13棟に全壊や半壊、床下浸水があり、道路や河川、土砂被害も相次いだ。

 県が9日まとめた被害状況では、住宅全壊が日田市1棟、半壊が国東市1棟、一部損壊が宇佐市1棟。床下浸水が日田市と玖珠町で7棟。倉庫など非住家の被害が3棟だった。道路は計151カ所で、倒木や土砂崩れがあり、9日午前11時現在、79カ所で通行止めなどの規制が続いている。河川は日田市など14カ所で護岸が崩れるなどした。

 6日以降、避難指示や勧告が相次いで出された。最大で、日田市と中津市の2万2028世帯5万3368人に避難指示、宇佐市や豊後高田市など8市町の5万3436世帯11万7949人に避難勧告が出され、14市町村の1313世帯2396人が避難した。8日午後3時までに避難は解消した。

 大分地方気象台によると、降り始めの4日午後6時から8日午後6時までの総雨量は、日田市前津江町で496ミリ、同市三本松で372ミリ、中津市耶馬渓町で362ミリなど県西部、北部で300ミリを超えた。9日に明けた梅雨期間中の総雨量も、県内は平年の1・3~2・2倍に上った。

 筑後川沿いの自宅敷地が崩落した日田市友田の山中寛幸さん(66)は、2階にいた7日午前0時ごろ「バリー」という大きな音で異変に気付いた。玄関付近が大きくえぐれており、すぐに着替えを持って避難した。「地震かと思った。助かって良かった」と声を震わせた。昨年の九州豪雨で自宅が大規模半壊した日田市大鶴地区の石井勝誠さん(76)は、梅雨明けを再建した自宅で迎えた。「また被害が出ないか心配だったが、これで少しは安心できる」と胸をなでおろした。

 大分、別府両市は同日、それぞれ広島県尾道市と愛媛県大洲市に給水支援のため職員計8人を派遣した。大分市は給水車(3トン)を帯同。別府市は応援物資として、6リットルの給水袋2千袋を持参した。県警なども8日、機動隊員ら20人を広島県に派遣。安否不明者の捜索や救出に当たっている。

=2018/07/10付 西日本新聞朝刊=

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