日田市、ハザードマップ2年前倒し 耶馬渓の山崩れ受け [大分県]

昨年の九州豪雨で内水氾濫に見舞われた日田市豆田地区では、広瀬淡窓旧宅の隠宅も床下浸水して泥が流れ込んだ=昨年7月14日
昨年の九州豪雨で内水氾濫に見舞われた日田市豆田地区では、広瀬淡窓旧宅の隠宅も床下浸水して泥が流れ込んだ=昨年7月14日
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 中津市耶馬渓町の大規模山崩れを受け、日田市は、土砂災害警戒区域と浸水想定区域、避難経路など図示した「ハザードマップ」を、2年前倒しして本年度末から順次公表していく方針を明らかにした。市は関連予算案を9月議会に提案する。「増水しやすい」「落石が多い」など地域の声を盛り込むため、市は年末から自治会単位の聞き取り会合「ワークショップ」の開催も予定する。

 市によると、市内の土砂災害警戒区域(6月30日現在)は1274カ所で、うち特別警戒区域は1148カ所ある。区域を指定する県の作業が終了していないこともあり、市は現時点でハザードマップは作成していない。ただ耶馬渓の土砂崩れ現場は特別警戒区域に指定されていたにもかかわらず、ハザードマップが作成されていなかったことを重視。県の指定完了(2020年度)を待たずに、作成することにした。

 一方、中津市が土砂災害に特化したハザードマップを本年度中に作成するのに対し、日田市は浸水被害が多い地域性を考慮。土砂と浸水の両方の危険区域を明示することを目指すという。

 具体的には、今年12月から、市内163の自治会ごとに住民参加型の「ワークショップ」を開催。浸水などで通行困難になりやすい道路や、落石が多い場所など住民しか知らない情報を寄せてもらうことで、実態に即したマップにし実効性を高める狙いがある。

 市によると、ハザードマップを自治会ごとに作るのか、校区ごとに作るのかは今後検討するという。市は「20年度を待たずに、できるだけ速やかに市内全域のハザードマップを完成させたい」としている。

=2018/08/09付 西日本新聞朝刊=

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