「昭和の町」ボンネットバス骨休め 豊後高田市 12月~来年3月、初の大規模修理 [大分県]

昭和の町で人気の「ボンネットバス」。12月から初の大規模修理を受ける
昭和の町で人気の「ボンネットバス」。12月から初の大規模修理を受ける
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 豊後高田市の「昭和の町」を土日祝日限定で周遊する人気の無料観光バス「ボンネットバス」が今年12月から、初の大規模点検修理に入る。製造から60年以上が過ぎ、昭和の町での運行開始からも10年となるのを前に、市が乗客の安全確保と車両の延命のため実施する。期間は来年3月までを予定。市は広島県の専門業者への輸送費などを含む関連予算案約250万円を市議会9月定例会に提案する。

 ボンネットバスは「いすゞBX141」で1957年製。秋田県で路線バスとして12年間使用された後、35年以上野ざらしにされていた。市が2008年、福山自動車時計博物館(広島県福山市)に復元を依頼。1年半がかりで修復し、ボンネットバスは09年7月から周遊運行を始めた。ガイドの西佐知子さん(47)の軽妙な語り口も好評で、「昭和の町」の象徴として高い人気を誇る。

 一方で、車両の老朽化は激しい。ハンドルを握る運転手の清原一義さん(69)によると、始業前点検を念入りに行い、オイル交換などもこまめにするが、ブレーキの弱さだけは気になるという。「時速10キロ前後しか出さないので安全には問題ないが、他の車に申し訳ない場面も多い」と打ち明ける。ゴム類や電気関係を含め各部の経年劣化も無視できなくなってきているという。

 市は、今後も「昭和の町」の象徴としてボンネットバスを安全に運行し続けるには、定期点検だけでは限界があると判断。観光客が減る冬季に長期の修繕を行い、再生を図ることにした。

 担当する福山自動車時計博物館の宮本一輝副館長は「ブレーキを含めた下回りは重点的に点検・修理する。シートの新調を含め各部にも手を入れ、生まれ変わったボンネットバスにしたい」と力を込める。市は「かなり長い間、昭和の町の主役が不在となるが、観光へ影響が出ないようにしたい」としている。

=2018/08/25付 西日本新聞朝刊=

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