日田市の大原八幡宮で大しめ縄作り 人手不足…今年から青壮年団ら協力 [大分県]

大鳥居に設置された大しめ縄
大鳥居に設置された大しめ縄
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声を掛け合いながら大しめ縄をより合わせる住民たち
声を掛け合いながら大しめ縄をより合わせる住民たち
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 日田市田島の大原八幡宮(橋本國房宮司)の仲秋祭(放生会)を前に、田島2丁目の住民有志ら約40人が9日、大鳥居に飾る大しめ縄を作った。高齢化による人手不足のため今年から地区の青壮年団などに協力を求め、例年より多くの人が集まった。しめ縄を無事奉納した住民たちは「今年も風格のある大しめ縄ができた」と喜んだ。

 橋本宮司によると、明治初めごろに市内で流行した疫病の退散を祈って祈願祭を行った。これをきっかけに八幡宮周辺の住民がしめ縄を作り、毎年奉納するようになったという。

 八幡宮近くの倉庫で行った作業はまず、わらで編んだ「こも」にわらをくるんで綱にする。これを3本作り、1本のしめ縄により合わせる。綱は中央部分で直径約30センチと太いため、より合わせるには多くの人手と力が必要だ。

 大しめ縄の長さは約18メートル。中央部分は大人が抱えきれないほどの太さになる。「よいしょ、よいしょ」と声を掛け合って綱をより合わせた。完成したしめ縄はクレーンでつり上げられ、住民の手でしっかりと鳥居にくくりつけられた。

 しめ縄作りに30年以上参加しているという「大しめ縄綯(な)い世話人」の日高哲男代表によると、昔は50人ほどが集まったころもあったという。しかし、ここ数年は高齢化のため参加者が減り20人ほどになっていた。

 一時はやめる話も持ち上がったが、日高代表らは「約150年の歴史がある。簡単にはやめられない」と地区の自治会と青壮年団に相談した。その結果、今年は倍近くの人数が集まった。日高代表は「今年は早く作業が進んだ。なかなか良い出来だね」と大しめ縄を見つめていた。

 初めて参加した日高優さん(40)は「技術と経験と知識が必要で、思っていた以上に大変。古い歴史があることを最近知った。自分たちが受け継いでいかないといけない」と話した。

=2018/09/12付 西日本新聞朝刊=

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