「日田梨」の輸出好調 台湾・香港贈答品として人気 ベトナム市場開拓にも意欲 [大分県]

ベトナムの百貨店で昨年9月に行われた日田梨の店頭販売(県提供)
ベトナムの百貨店で昨年9月に行われた日田梨の店頭販売(県提供)
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 日田市特産の「日田梨」の海外輸出が好調だ。ターゲットは中華圏。県おおいたブランド推進課によると、本年度は香港や台湾などに計120トンの輸出を見込む。昨年からはベトナムにも販路を広げており、同課の担当者は「経済成長著しいベトナム都市部の需要を掘り起こしたい」と意気込む。

 日田梨の輸出は2004年に本格的に始まり、県は同年、JAなどと「ブランドおおいた輸出促進協議会」を立ち上げた。フェアなどを断続的に開いて販促を後押しし、07年には167トンに達した。その後、リーマン・ショックや東日本大震災による風評被害で低迷したものの、12年からは100トン以上の輸出量を維持している。

 日田梨は味や品質に加え、色や形が満月を連想させることから中華圏では縁起物として、中秋節や春節(旧正月)の高級贈答品用に人気が高いという。台湾のスーパーでは昨年、大玉の赤ナシ品種「新高」が国内の約3倍の1玉1400円以上相当で販売された。

 昨年1月にベトナムで梨の輸入が解禁されたのを受けて協議会は同9月、ホーチミンの百貨店で試験販売したところ250キロが2日で売り切れた。「これはいけると確信した」と同課の和田隆志課長補佐は語る。今年はハノイの39店舗でも販売するという。

 協議会は今月に入り香港や台湾、ベトナムで店頭販売を順次開催している。和田課長補佐は「ベトナムの所得水準は上がってきており、需要はさらに伸びる。販売先を増やしたい」と話している。

=2018/09/20付 西日本新聞朝刊=

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