年間2000頭の犬猫殺処分を抑制 大分市に愛護施設、来年2月オープン 長期間収容、譲渡推進 [大分県]

おおいた動物愛護センターの完成予想図(県提供)
おおいた動物愛護センターの完成予想図(県提供)
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 県と大分市が共同で整備する「おおいた動物愛護センター」が来年2月17日、同市廻栖野にオープンする。年間2千頭近い犬や猫の殺処分を減らすため、保護した犬猫を長期間収容し、積極的に譲渡を進める。障害者の就労支援の場としても活用する計画で、災害時には盲導犬を連れた避難者を優先的に受け入れる。

 センターは、2013年の改正動物愛護管理法の施行を機に整備が決まった。県は昨年、九州乳業の「みどりマザーランド」敷地内の土地(約1万9500平方メートル)と事務所を購入。事務所を管理棟(3階、延べ床面積約2800平方メートル)として改装し、犬56匹、猫100匹を収容できる動物保護棟(平屋、約990平方メートル)を新設する。多目的広場やドッグランも備え、総事業費約10億円は県と市が折半する。

 やむを得ない事情で飼えなくなった猫や野良犬などは現在、各保健所で1週間ほど預かった後、引き取り手が現れなければ県動物管理所(同市小野鶴)で殺処分される。センターでは、できる限り長く犬猫を預かることで飼い主を多く見つけ、殺処分を減らす計画。譲渡会やしつけの講習会を定期的に催し、飼い主の啓発にも努めるという。

 県食品・生活衛生課によると、殺処分数は年々減っているものの、17年度は犬240匹、猫1764匹。同課は「将来的にはゼロを目指す」としている。

 広瀬勝貞知事と佐藤樹一郎市長は8月29日、センターの運用法について協議し、犬猫の管理や譲渡会などの開催は県と市の共同で実施していくことを確認した。広瀬知事は「障害のある方にも仕事をしてもらい、民間へ就職していく場にしていきたい」。佐藤市長は「動物好きな人が広く集える施設にしたい」と語った。

=2018/09/23付 西日本新聞朝刊=

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