大地震後の避難所運営を体験 車いす、外国人対応、支援物資仕分け… 日田の地域おこし協力隊員ら初企画 [大分県]

支援物資を種類ごとに分け、個数を数える食料・物資班
支援物資を種類ごとに分け、個数を数える食料・物資班
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避難者役の運営スタッフ(左)に名前などを確認する総務班
避難者役の運営スタッフ(左)に名前などを確認する総務班
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 日田市天瀬町の旧桜竹小学校で8日、大地震発生後の避難所運営を想定した訓練「防災キャンプ」があり、同市の職員や集落支援員ら17人が、1日かけて災害時に避難所で何が求められるかを学んだ。市内の地域おこし協力隊や集落支援員などでつくるグループ「BOUSAI CAMP PROJECT」(近藤真平代表)の発案で、避難所について考えるきっかけにしてもらおうと、初めて開いた。

 訓練は、午前9時に同市を震度5強の揺れが襲い、市指定の避難所である小学校跡に住民が集まった状況を想定した。参加者らは食料・物資、総務、施設・救護の3班に分かれて避難所運営のシミュレーションを実施。スタッフが事前予告せずに提示する車いす利用者や外国人、負傷者、ペット同伴者の対応▽支援物資の到着-などの課題に協力しながら応対した。

 食料・物資班は、届けられた水や軍手などの支援物資を確認して仕分けしたり、非常食や持ち寄った野菜を使って炊き出しをしたりした。総務班は避難者の名前や住所などを聞き取り、集まる情報をまとめて掲示板に表示。施設・救護班は、段ボールベッドの組み立てや骨折者の応急処置などに取り組んだ。

 同町集落支援員の久積英敏さん(63)は「避難所の運営ではやらなければならないことがたくさんある。避難者自身でできることはやることが大切だと感じる」と振り返った。

 運営スタッフで、熊本地震の避難所で支援活動をした経験がある市地域おこし協力隊の松永鎌矢さん(28)は「防災に特効薬はない。訓練も時間がたつと忘れてしまうので、継続的な取り組みが必要だ」と強調。近藤代表は「今後はさまざまな災害を想定した防災キャンプを各地で実施し、広めていきたい」と話していた。実際に避難所で宿泊をする訓練も考えているという。

=2018/10/12付 西日本新聞朝刊=

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