日田で防災講演会増加 備えの大切さ、関心高まる 専門家の話に耳傾け [大分県]

メモを取りながら真剣に講演を聞く参加者
メモを取りながら真剣に講演を聞く参加者
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 2017年7月の九州豪雨で被災した日田市夜明地区の夜明公民館で23日、災害からの教訓を生かし、次に備えるための講演会があった。住民約30人が、豪雨からの復興支援活動が任務の市地域おこし協力隊松永鎌矢さん(29)の話に耳を傾けた。松永さんによると昨秋以降、公民館や小中学校の育友会から、こうした講演の依頼が増えているといい、防災への関心が高まっているという。

 「避難所のマークはどれか分かりますか」「災害用伝言ダイヤルの番号はどれでしょう」。この日の講演では松永さんが防災に関するクイズを出し、参加者が楽しみながら学んだ。

 全国各地で起きた地震や豪雨災害で支援経験がある松永さんは、東日本大震災の揺れや、九州豪雨の大規模土砂崩れの映像を流し「早めに避難することを心掛け、自分の大切な人を守るために普段から防災のことを考えてほしい」と強調した。

 九州豪雨で床下浸水の被害に遭ったという原和枝さん(68)は「時がたてばすぐに避難しようという気持ちを忘れるかもしれない。こうして講演を聞くだけでも被災の記憶がよみがえり、避難や備えの大切さを改めて考えられる」と参加の動機を語った。

 今月下旬には九州豪雨で大規模土砂崩れが起こった同市小野地区で、2、3月には同市三芳地区で松永さんを招いた防災や避難所運営に関する講演会が計画されている。松永さんは「地域の防災には普段からの地域の支え合いが大事。講演会を、そうした土壌をつくるきっかけにしてほしい」と期待する。

=2019/01/24付 西日本新聞朝刊=

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