日田・小野地区で防災講座 集落ごとに課題見極め 共助と公助、対策模索へ [大分県]

グループに分かれて災害時の課題や解決策を話し合う参加者
グループに分かれて災害時の課題や解決策を話し合う参加者
写真を見る
住民たちを前に、災害時の対応について発表する大分大の相川倉健さん 
住民たちを前に、災害時の対応について発表する大分大の相川倉健さん 
写真を見る

 2017年の九州豪雨で被災した日田市小野地区の小野公民館で、防災ワークショップがあった。住民やボランティア団体関係者約40人が、大分大の「減災・復興デザイン教育研究センター」の小林祐司教授(都市防災)や学生たちと災害時の行動や集落ごとの課題について話し合った。

 ワークショップは3回目で16日にあった。過去2回は小林教授が17年豪雨について講話したり、当時の様子や被災後の意識変化を住民同士で話し合ったりした。集落ごとに災害対応を考えることが課題として残っていた。

 この日は、住民側が具体的な提案を求めていたのを受けて、同大4年の相川倉健さん(22)が、情報共有の方法や避難基準について事前に擦り合わせておくことが必要と発表した。小野地区を構成する三河町、鈴連町、殿町、源栄町の4自治会ごとに分かれて、課題や解決策を出した。

 参加者からは「高齢者が多く、災害時に避難するのが大変」「場所によって被害状況が違う」「地域の関係性が希薄になってきている」などの課題が出された。これに対して「一時避難場所の再検討が必要」「災害時だけでなく、日頃から声掛けをして関係性を築いておく」と解決への意見も出された。

 小林教授は「地区内で解決できる課題と、行政の協力が必要なものがあることが分かった。小野地区の課題は、他地区にも通じる。今後、本年度の取り組みをセンターとしてまとめ、日田市に提案したい」話した。

=2019/02/20付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]