国東半島に自転車道 130-27キロの9コース設定 国内外観光客誘致へ [大分県]

コースの一部として設定した豊後高田市の真玉海岸を走る走行会の参加者
コースの一部として設定した豊後高田市の真玉海岸を走る走行会の参加者
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コースや周辺の観光地、飲食店などを紹介した「仁王輪道」サイクルマップ
コースや周辺の観光地、飲食店などを紹介した「仁王輪道」サイクルマップ
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 国東半島の3市1町でつくる「国東半島振興対策協議会」(会長・永松悟杵築市長)は、半島の四季折々の景観が楽しめる九つのサイクリングコースを設定した。通称「仁王輪道」。体力が試される難所ルートや観光地を巡る初心者向けなど130キロから27キロのコースで、協議会は自転車を活用した「サイクルツーリズム」を半島の新たな魅力としてPRし、国内外から観光客を呼び込む。

 国東半島は両子山(標高約720メートル)から丘陵地と谷が海岸線に延びる起伏に富んだ地形。毎年5月、半島を舞台に開かれる「ツール・ド・国東」では「走りやすい」と人気を集める。協議会はこうした声を受け、日常的な観光資源にするため、2年前から道路事情や周辺の観光地や飲食店の調査を開始。今年2月、ルートを設定した。

 最長は大分空港を起点とした約130キロコース。観光地や周防灘を横目に国東半島を一周する。両子山を南北に縦断するコースは途中に温泉もあり、疲れた体を癒やせる。初心者向けは3コースで、35~43キロ。半島に300体以上あるとされる石造仁王像から通称を決めた。

 六郷満山開山1300年や、鬼にまつわる物語が文化庁の日本遺産に認定され、昨年は例年より多くの観光客が訪れた国東半島。協議会事務局の杵築市政策推進課の平山善規さんは「サイクリストが日常的に、力強く駆け抜ける様子を新たな半島の光景にしたい」と意気込んでいる。

 今後、ルートや沿線の観光地、飲食店などを紹介したマップの配布や専用サイトを設ける一方、自転車スタンドを設置する場所や飲食を提供する協力事業者も増やしていく。

 2日にはコースをPRする走行会があり、大分大出身のサイクリスト、今中大介さんら約30人が、豊後高田市から日出町までの海岸線約90キロを走った。今中さんは「穏やかな気持ちになれるコースで、初心者も楽しんで走れると思う」と話した。

=2019/03/06付 西日本新聞朝刊=

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