豪雨被災・小野小児童を影絵で励ます 武雄の竹本さんら「幻燈会」 [大分県]

子どもたちに作品を紹介する竹本健治さん(右から2人目)
子どもたちに作品を紹介する竹本健治さん(右から2人目)
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上映された「よだかの星」のワンシーン
上映された「よだかの星」のワンシーン
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 2017年7月の九州豪雨で被災した日田市の小野小の児童たちを励まそうと、佐賀県武雄市在住のミステリー作家竹本健治さん(64)らが影絵の上映会「幻燈会(げんとうかい)」を開いた。約50年前に仲間と作った1本を上映し、子どもたちは美しく幻想的な作品に心を奪われていた。

 幻燈会は、間借りしている戸山中の体育館で2月27日にあった。作品は宮沢賢治の「よだかの星」が原作。竹本さんが兵庫県相生市に住んでいた高校時代に作った。

 幻想的に描かれた夕焼け空や星空を背景に、ヨタカやタカなどの影絵が動く。容姿や名前から周囲の鳥にいじめられるヨタカ。その心情が、制作当時のままのナレーションで細やかに語られる。子どもたちは、真っ暗な中に浮かび上がるスクリーンにくぎ付けになり、ヨタカが星になって輝く終盤のシーンには息をのんで見入った。

 「本物の星空を見ているようできれい」「こんな表現ができるのがすごい」と、子どもたちからは次々に声が上がった。竹本さんは「今の子たちが50年前のものから、いろいろなことを感じてくれてうれしかった」と話した。

=2019/03/12付 西日本新聞朝刊=

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