首相、地方票固め始動 宮崎で議員と懇談 26日に出馬表明

 安倍晋三首相(自民党総裁)は25日、訪問先の宮崎市で宮崎県内の地方議員らと懇談し、4月に噴火した霧島連山・えびの高原(硫黄山)の災害対策に関する要望を受けた。連続3選を目指す党総裁選(9月7日告示、同20日投開票)に向け、焦点となる地方票(党員・党友)固めに本格始動した。首相は26日、鹿児島県垂水市で出馬表明する。2012年以来6年ぶりの選挙戦が本格化する。

 懇談会には党所属の地方議員や党員約630人が参加。首相は約30分間の講演で「農家の手取りをさらに増やすため全力を尽くす」と強調。総裁選には言及しなかったが、自らテーブルを回って写真撮影に応じた。噴火に伴う水質悪化への対応と農家への損害補償を求める要望書を村岡隆明宮崎県えびの市長らから受け取った。

 首相は7月に宮崎市を訪問する予定だったが、西日本豪雨の発生で延期していた。首相は26日に鹿児島県垂水市でカンパチの水揚げを視察した後、桜島を背景に立候補表明する段取りを描いている。

 首相は主要派閥の支持を得て国会議員票の7割超を固めたとみられる。ただ12年総裁選で地方票は87票にとどまり、165票の石破茂元幹事長に差をつけられた。鹿児島で出馬表明するのは地方票でも圧勝するため、地方重視の姿勢をアピールする狙いがある。首相は27日には福井、富山両県を訪問する予定。

 立候補に意欲を示す野田聖子総務相は推薦人確保が困難な情勢だ。

=2018/08/26付 西日本新聞朝刊=

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