自民、しこり残し「団結」 県議会 分裂2会派衆院選に対応

冨岡勉氏の拡大選対会議で気勢を上げる支援者ら
冨岡勉氏の拡大選対会議で気勢を上げる支援者ら
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拡大選対会議には両会派の自民党県議が顔をそろえた
拡大選対会議には両会派の自民党県議が顔をそろえた
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 県議会の議長人事を巡って、意見の対立などから最大会派だった「自民党」が分裂した問題で、党県連は会派が分かれた状態を容認しつつ、県連幹事長を中心にまとまって衆院選に臨む方針を了承した。両会派が仲裁案を受け入れ、衆院選への協力態勢が取れる形にはなったが、対立関係が解消したわけではない。しこりは残したままで選挙戦を迎えることになる。

 「団結、ガンバロー!」。長崎市内で29日に開かれた、衆院長崎1区前職の冨岡勉氏の拡大選対会議。支援組織の選挙担当者ら約100人が集まり、気勢を上げた。両会派の県議の姿もあった。支援者の一人は「内部ではかなり感情的に対立していたとも聞く。本当に双方が団結して選挙戦を戦い抜けるのか」と不安を隠さなかった。

 県議会では7月に「自民党」所属の11人が離脱して新たに「自民党」の会派名で活動を始めた。残った議員や、少数会派などから移った議員ら20人が「自民党・県民会議」の看板を掲げている。会派分裂後は、党県連の会合に幹部がそろわなくなるなど両者の溝が深まり、衆院選への影響が懸念されていた。

 「このままじゃいかん」と仲裁に動いたのが冨岡氏と、4区前職の北村誠吾氏。分派側に所属する坂本智徳幹事長が謝罪したうえで、幹事長を軸とした選挙態勢を敷くことで対立解消を目指した。だが、県民会議側は納得せず「幹事長は引責辞任をするべきだ」とする修正案が出されるなど、混乱が続いた。

 両会派が合意に至ったのは、安倍晋三首相が衆院解散を正式表明した翌26日。「両会派が互いを尊重し、自民党県議として衆院選に団結して取り組む」という内容だった。坂本幹事長が今後、十分な職責を果たせなかった場合は「責任を取る」との文言を盛り込んだ。

 県連の加藤寛治会長(2区前職)は「異論もありはしたが、ぎりぎりで方向性が出せてほっとした。これで一丸となって選挙を戦える」と安堵(あんど)する。それでも、県民会議の議員からは「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでの結果だ」との声が漏れた。別の議員は「衆院選があるから“休戦”しただけやろ」と表情は渋い。

 一方、分派側の「自民党」は県民会議との合流を模索。会派代表の瀬川光之県議は「具体的にはまだだが衆院選という節目は意識している。努力義務として課せられている」との認識を示す。早ければ今月上旬にも合流する方向で調整を進めたいとしているが、難航する可能性も残る。

=2017/10/02付 西日本新聞朝刊=

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