4選挙区13人出陣 公示 憲法や消費税で訴え

候補者の出陣式で気勢を上げる支持者たち
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 長崎、そして日本の未来のため一票の負託を-。衆院選が公示された10日、県内では全4選挙区に計13人(前職4人、元職1人、新人8人)が立候補し、12日間の選挙戦の火ぶたが切って落とされた。全選挙区で自民、希望、共産の3党が候補者を擁立し、3区は日本維新の会も参戦した。野党再編などで対決構図が固まるのは公示直前となったが、経済、憲法、消費税、子育てなど議論すべきテーマは山積。候補者は22日の投開票日に向け、それぞれが胸に抱くメッセージを有権者に伝えようと、出陣式で気勢を上げ、秋晴れの街へ繰り出した。

■1区■

 3候補者はそれぞれ長崎市内で第一声を上げて論戦を展開した。

 自民前職の冨岡勉氏は地元の住吉中央公園で出陣式を開き、約200人を前に「憲法を悪く変えるつもりはさらさらない。もっとしっかり議論していきたい」と訴えた。午後は繁華街やオフィス街でもマイクを握って熱弁を振るった。

 希望新人の西岡秀子氏は湊公園で開いた出陣式の後、地盤を受け継いだ元衆院議員の出身母体である三菱重工業の労働組合に足を運んだ。約200人が集まった場で「家族、会社のために働く皆さんのための議席を守る」と決意を語った。

 共産新人の牧山隆氏は繁華街で第一声。支持者約100人に「大企業や富裕層に新たな税を課して財源を生み出すべきだ」と、消費税増税に頼らない財政運営政策などをアピール。住宅街にも足を運んで党が掲げる公約への支持を求めた。

■2区■

 5市2町にまたがる2区では、全候補者が有権者の3割強を占める諫早市で始動した。

 共産新人の近藤一宇氏はJR諫早駅前で出発式を行い、争点となる消費税増税分の使途変更について「首相は後付けの理由で少子化対策に使うと言い出した」と批判。増税を中止し、既存の税金の使い方を抜本的に見直すよう訴えた。

 希望新人の山口初実氏は選挙事務所前で第一声。支持者約120人を前に、2区の自民候補を挙げ「相撲で言えば小結か関脇。私は(幕内最下位の)幕尻だ。だが平幕が三役に勝つことは多々ある」と強調し、政権批判を展開した。

 自民前職の加藤寛治氏は諫早神社で出陣式。参院議員や2区内の首長の他、前回衆院選で加藤氏に敗れ、今は自民系会派に所属する地元県議も応援に。「地方の発展なくして日本の繁栄はない」と訴え、支持者約600人と拳を突き上げた。

■3区■

 立候補した4人はいずれも第一声の場を大村市に。

 希望新人の末次精一氏の出陣式には民進県連幹部が駆け付け、3区が地盤だった山田正彦元農相がメッセージを寄せた。末次氏は「知名度不足を克服し、世代交代を図る」と力説した。

 共産新人の石丸完治氏は午前中、市内5カ所で街頭演説した後に出発式に臨んだ。「守ろう9条」などと書かれたのぼりを立て「共産党は一度も国民を裏切らなかった」と支持を訴えた。

 自民前職の谷川弥一氏の出陣式には「必勝」の鉢巻き姿の大勢の支持者が集まった。谷川氏は「安倍晋三首相をつぶして日本のためになるのか」と語り、政権継続の必要性を強調した。

 公示直前に立候補を表明した維新新人の口石竜三氏は自ら県選管で手続きを済ませ、夕方にJR大村駅へ。マイクを持たずに「税金の無駄遣いをなくす」と訴えた後、ビラを配った。

■4区■

 4区の3候補者は自衛隊の拠点が多い佐世保市でそれぞれ出陣式を開いた。争点となる憲法改正を巡る論戦は低調な滑り出し。三者三様の主張で幕を開けた。

 自民前職の北村誠吾氏は県北の振興と所得向上を島瀬公園に集まった約200人に約束。「決死の覚悟で勝利を目指す」と言葉に力を込めた。自民の参院議員や公明党県幹部も顔をそろえ総力戦を印象付けた。

 希望元職の宮島大典氏は京町公園での第一声で「政治活動の集大成。全身全霊をぶつける」と語り、安倍政権批判を強めた。応援に駆け付けた民進党の前原誠司代表も「この選挙で政治を変える」と呼応した。

 4区で唯一、憲法9条の改正に反対を示した共産新人の石川悟氏。JR佐世保駅前に立って「佐世保から若者を戦場に送らせない」と安全保障法制の廃止を訴え、他候補との違いを鮮明にして支持を呼び掛けた。

=2017/10/11付 西日本新聞朝刊=

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