閉店した老舗料亭がアニメカフェに ユーリの「聖地巡礼」拠点 [佐賀県]

「KaraFe」を運営するスタッフと石川せいやさん(右から3人目)
「KaraFe」を運営するスタッフと石川せいやさん(右から3人目)
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アニメカフェへと生まれ変わった「あかみず」。落ち着いた料亭のたたずまいは、そのままだ
アニメカフェへと生まれ変わった「あかみず」。落ち着いた料亭のたたずまいは、そのままだ
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 老舗料亭が「聖地巡礼」の拠点に生まれ変わった。1897年創業で今年2月に閉店した料亭「あかみず」(唐津市鏡)が9月までの限定で、店舗を事業開発会社「Asile(アジール)」(東京都)に賃貸、アニメカフェ「KaraFe(カラフェ)」として営業している。唐津はテレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」に登場する主役の出身地「長谷津(はせつ)町」のモデル地で海外からもファンが訪れる人気ぶりだ。関係者は「ファンの心のよりどころになれば」と意気込む。

 あかみずは、九州で2番目に古いコイ料理店。オーナーは同市の化粧品分析・輸入会社ブルーム社長で、唐津観光協会長の山崎信二さん(60)。おかみを務める妻が体調を崩し後継者もおらず「多くの人に惜しまれたが、120年の歴史を閉じて新たな事業に切り替えよう」と方針を決めた。

 あかみずの閉店を知ったアジール代表の石川せいやさん(28)は現在、唐津市内の「ふるさと会館アルピノ」の管理運営をしており、親戚の実家も同市にある縁から、来春までに取り壊す予定の料亭店舗を活用したカフェ営業を持ち掛け山崎さんが快諾したという。

 石川さんによると、ユーリファンに人気の鏡山温泉に隣接している上、料亭の風情あるたたずまいの座敷や庭園は、静かな時間を演出できるという。2階にはユーリ関連グッズを飾った個室も準備。コスプレや雑談も楽しめる。

 地元の10~20代の男女約20人がスタッフとして勤務しており、ネイルや料理など、それぞれの得意分野を生かしてサービスを提供。石川さんは「若い人たちにアイデアとエネルギーを発揮してもらうことも魅力の一つ。楽しく、くつろげる空間をつくっていきたい」と話している。営業は午前10時~午後7時。不定休。

=2017/05/11付 西日本新聞朝刊=

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