外国客船が唐津に初寄港へ 仏籍「ロストラル」 積極誘致が結実 [佐賀県]

県内初の外国クルーズ船として来年5月に唐津港に寄港するフランス籍の「ロストラル」
県内初の外国クルーズ船として来年5月に唐津港に寄港するフランス籍の「ロストラル」
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 県と唐津市は16日、外国クルーズ船が県内では初めて来年5月21日に唐津市の唐津港東港地区に寄港すると発表した。フランス籍の「ロストラル」(1万700トン、乗客定員264人)で、欧米の富裕層が顧客の豪華客船。外国船は出入国手続きがあるため、寄港実績のない港への誘致はハードルが高い。市は「最初の1隻目が重要で、今回を機にほかの外国船にも売り込みたい」と話している。

 ロストラルは2014年から春と秋に日本でツアーを実施。乗客は航空機で日本に来て乗船する。今回は大阪、広島を経て唐津に立ち寄り、その後は韓国・蔚山、金沢、青森、小樽などを11泊12日で巡る。料金は80~200万円。伝統文化など知的体験に興味のある客が多く、市は体験型ツアーを旅行会社に提案する予定。唐津城や曳山(ひきやま)展示場の見学のほか、人気の高い茶摘みや茶道体験、人形浄瑠璃鑑賞を検討している。

 県と市は、唐津城が見渡せ、観光港としての機能もある東港地区の整備に伴ってクルーズ船誘致を本格化。現在接岸できるのは2万トン級までで、クルーズ船としては小型ながら外国船をターゲットに16、17年の3月に米フロリダ州で開かれたクルーズ関係の見本市に参加。東京のツアー企画会社の強力な支援もあり、通常は5年程度かかるとされる誘致が早期に実現した。

 市によると、外国船が日本周遊を行う場合、韓国など海外に必ず一度は寄港しないといけない国の規制があるため、韓国に近い唐津の地の利をPRする方針という。

 山口祥義知事は16日の記者会見で「東港からは唐津城も見える。風光明媚(めいび)な唐津の多様な文化に触れ、いつかまた、訪れてみたい地となることを願っている」と述べた。

=2017/05/17付 西日本新聞朝刊=

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