唐津城新装22日オープン 寺沢氏重臣の甲冑、秀吉の朱印状公開 スマホに観光情報提供 [佐賀県]

プロジェクターで映し出された「肥前国産物図考」
プロジェクターで映し出された「肥前国産物図考」
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唐津の中世から近世にかけての歴史も分かりやすく紹介している
唐津の中世から近世にかけての歴史も分かりやすく紹介している
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5階の展望所では、タブレット端末で観光名所の解説動画を見ることができる
5階の展望所では、タブレット端末で観光名所の解説動画を見ることができる
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 唐津市の観光シンボル、唐津城天守閣が22日、リニューアルオープンする。昨年迎えた完成50周年を機に、史料の保管に適した展示ケースを新たに備え、貴重な甲冑(かっちゅう)などを一般公開。Wi-Fi(ワイファイ)環境を整備し、スマートフォンに展示や観光名所解説の情報を提供する。従来は階段のみだったが、車椅子の人も利用できるよう可搬型の階段昇降機も導入した。

 唐津城天守閣は、鉄筋コンクリート造りの「模擬天守」で5階建て。昨年10月から休館し改装していた。1階には市内観光ルートを紹介するコーナーを設置、1~3階には新たに空調を備えた。

 2階では中世から近世にかけての唐津の歴史を体系的に紹介する。寺沢氏から小笠原氏に至る唐津藩歴代藩主に関する展示が中心。注目は寺沢氏一族で重臣だった今井家に伝来した甲冑だ。全体に朱漆が塗られ、胴には金蒔絵(まきえ)で袈裟(けさ)が描かれる。かぶとには2カ所の穴があり、実戦で矢を受けた痕と考えられる。

 漆の管理には一定の湿度を保つ必要があるため収蔵庫で保管してきたが、展示ケースの更新で公開可能になった。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、寺沢氏に兵糧や武器、弾薬の配布や保管について命じた朱印状も並ぶ。

 3階は唐津焼を展示。十四代中里太郎右衛門さんが市に寄贈した古唐津を中心に、伝統的な焼き物が鑑賞できる。23に上る唐津藩内の産業や生業を図説した「肥前国産物図考」を大型画面にプロジェクターで映し出す設備もあり、大海原でもりを使って繰り広げられる捕鯨の図は躍動的だ。

 4階はギャラリーなどに利用するスペース、5階は展望所。スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをダウンロードすると、虹の松原など周辺の絶景とともに、観光名所の解説動画が楽しめる。

 1階は無料。2階以上は入場料410円(小中学生200円)。

=2017/07/09付 西日本新聞朝刊=

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