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「○○な障がい者の会」表彰 佐賀市の団体九州で唯一 ラジオで情報発信、バスの乗降教室も 内田会長「誰もが暮らしやすい街に」 [佐賀県]

FM番組を通じて、障害者から見た街づくりを語る「○○な障がい者の会」会長の内田勝也さん
FM番組を通じて、障害者から見た街づくりを語る「○○な障がい者の会」会長の内田勝也さん
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 障害者の暮らしやすい街づくりを考える佐賀市の市民団体「○○(まるまる)な障がい者の会」が、優れた社会奉仕活動に取り組む企業・団体を表彰する「ユニバーサルマナーアワード2017」を受賞した。ラジオによる情報発信や車いす利用者にバスの乗降方法を教える活動が評価された。会長の内田勝也さん(28)は「佐賀から全国に向けて課題を知ってもらう機会にしたい」と喜ぶ。

 同賞は一般社団法人「日本ユニバーサルマナー協会」(大阪市)が本年度から始め、文部科学省や厚生労働省、経済産業省が後援している。サービス業や教育機関など19企業・団体が選ばれ、九州では唯一「○○な障がい者の会」が受賞した。

 障がい者の会は、佐賀市のコミュニティーラジオ局「えびすFM」に市民パーソナリティーとして出演する内田さんら障害者12人が2013年6月に結成。内田さんは生まれつき骨がもろい「骨形成不全症」を患い、電動車いすで生活している。「これまで手脚などを100回以上骨折した。くしゃみをするだけであばら骨が折れたこともある」。番組では車いすが入れるトイレが無くて飲食店で困った経験や、花火大会会場の人混みの危険性などを訴えてきた。

 会はそのほか、市内の金立特別支援学校の生徒や介護福祉を学ぶ佐賀女子短大の学生を対象に、車いすで乗降できるノンステップバスの乗り方を伝える教室を定期的に開催。今年2月には市交通局と協力して乗降方法を紹介する冊子を作った。昨年1月の佐賀市長との意見交換会では、メンバーの聴覚障害者が市の広報物に電話番号しか記載されていないことを指摘したところ、ファクス番号が併記されるようになるなど、一定の成果を上げている。

 先月24日、東京での表彰式に出席した内田さんは「病気や障害を悔やむのではなく、私たちの目線で気付くことを社会に伝え、誰もが暮らしやすい佐賀を目指したい」と話している。

=2017/11/10付 西日本新聞朝刊=

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