唐津焼の魅力を東京で発信 唐津市と荒川区「ものづくり連携」 実演・体験会や販売も検討 [佐賀県]

東京都荒川区の「ゆいの森あらかわ」に設けられた唐津焼紹介コーナー
東京都荒川区の「ゆいの森あらかわ」に設けられた唐津焼紹介コーナー
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 東京の下町、荒川区に唐津焼の情報発信拠点が誕生した。地方自治体との新たな連携を通じ、地域の活性化につなげたい同区の呼び掛けに唐津市が応じた。11月上旬から文化複合施設「ゆいの森あらかわ」に作品を展示するコーナーを設けており、唐津焼協同組合の夏秋隆一理事長は「唐津焼の魅力が東京を通し、世界にも広まっていくようPRしていきたい」と意気込む。

 同施設は今年3月に開館し、図書館や子どもの体験学習の場などがある。唐津焼コーナーは1階のホール近くに設けられ、協同組合の17窯元が出品したぐいのみやとっくり、片口など酒器を中心に34点を展示。400年以上続く唐津焼の歴史をはじめ、絵唐津や斑(まだら)唐津などの多彩な技法をパネルで紹介している。

 コーナー設置のきっかけは、昨年11月に荒川区議会と区職員が行った唐津市への行政視察。同区は江戸の技術を受け継ぐ職人によるものづくりが盛んで、唐津市では唐津焼の振興に向けた支援について調べた。その際、区議が市側に地域の元気づくりに向けた連携プロジェクトを提案。市と区が協議した結果、新設施設で唐津焼を紹介することが決まった。田中秀和市議会議長が今年11月中旬、現地を訪ねてコーナーを見学した際、区側からは施設で唐津焼のイベントを企画する場合、積極的に協力する姿勢が示されたという。

 連携強化の動きに、協同組合は施設の工作体験スペースを使ったろくろ実演や絵付け体験、唐津焼販売会などを検討。コーナーの展示品についても定期的に入れ替えるという。

 荒川区文化交流推進課の谷井千絵課長は「区民に本物のものづくりに触れてもらう機会をつくり、地域の活気につなげたい」と話していた。

=2017/12/06付 西日本新聞朝刊=

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