つばき油せっけんで島PR 唐津市・加唐島に自生 呼子出身の松尾さん開発、受賞も [佐賀県]

ツバキの実を収穫し、「加唐島へいらっしゃい」とアピールする松尾聡子さん(前列右)=昨年10月
ツバキの実を収穫し、「加唐島へいらっしゃい」とアピールする松尾聡子さん(前列右)=昨年10月
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加唐島特産のつばき油を使った「TSUBAKI SAVON」(右)と桐箱
加唐島特産のつばき油を使った「TSUBAKI SAVON」(右)と桐箱
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 唐津市鎮西町の離島、加唐島に自生する天然のヤブツバキから絞った油を美容に生かそうと同市呼子町出身のグラフィックデザイナー松尾聡子さん(36)=福岡市西区=が無添加せっけん「TSUBAKI SAVON」(ツバキサボン)を作り全国的な賞も受賞した。島では今年もツバキの花が咲き始め、松尾さんは「ツバキサボンをきっかけに、島にお客さんが増えてほしい」と期待をかける。

 ツバキサボンは、島民たちの手で収穫された種を使い、コールドプレス(非加熱圧搾製法)で作ったつばき油を35%配合。オレイン酸やビタミンEが多く、肌にもやさしいエイジング(年齢)ケア商品という。

 唐津市が化粧品産業集積を目指す「唐津コスメティック構想」の広告デザインや販売企画の仕事を受けていた松尾さんは2015年、地元農産物を使った自然派化粧品の開発を思い立った。

 当初は地域の甘夏の皮から抽出した油を使おうと考えたが、初めての化粧品開発は失敗。父で漁師の博さん(67)から、呼子町から定期船が出る加唐島に島民が手作りする良質のつばき油があることを聞いた。

 成分を調べると保湿力が高く、せっけん向きと分かった。すぐに島に渡り、生産者に「東京でも売れる看板商品を作りたい。油を分けてほしい」と掛け合った。最初は半信半疑だった島民にも「地元が元気になってほしい」と粘り強く説明、「島のPRになるなら」と話がまとまった。

 昨年2月、兵庫県のせっけん会社を訪ね、製造を委託。9月には美容関係者が地域発の商品を審査する本年度の「ジャパンメイド・ビューティアワード」の優秀賞を受賞した。10月、島の公民館で島民約50人に「島のつばき油を使ったせっけんが、全国に通用すると認められた」と報告し、せっけんを贈った。松尾さんは「島の人たちから、やる気が出たと言われ、うれしかった」と喜ぶ。今年は、唐津焼の窯元に、せっけん皿を作ってもらい発売する計画だ。

 税込み75グラム3800円と15グラム850円。販売は「バーズ・プランニング」=0955(82)1600=などで。

=2018/01/19付 西日本新聞朝刊=

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