60歳以上35.9%過去最高 昨年の建設業労災事故 佐賀労働局調べ [佐賀県]

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 県内の建設現場で発生した労災事故のうち、「60歳以上の作業者」が占める割合が2017年(速報値)は35・9%を占め、調査を始めた12年以降で最も高い数値を記録したことが佐賀労働局の調べで分かった。少子高齢化で一段の人手不足に備え、企業が定年延長や再雇用で人材確保に努める中、あらためて高齢労働者の安全確保が課題になっている。

 労働局によると、建設業は全産業の中で労災事故が起きる割合が最も高く、17年12月末の速報値ベースでは、全産業1035人のうち建設業は153人で14・8%を占めた。中でも高齢者の労災が目立ち、「60歳以上」が年齢別で最も高く、55人に上った。

 建設業は死亡事故も多く、全産業8人のうち半数の4人を占めた。このうち1人は60代男性で樹木の剪定(せんてい)作業中に高い場所から落ちたとみられるという。

 労働局は「高齢になると体力や反射神経が低下していくため、高い場所での作業を控え、危険が少ない仕事に配置を変えるなどの対応が必要」と各社に呼び掛けている。

 一方、工事が集中する年度末を前に、労働局は昨年12月、県内の工事現場84カ所で一斉指導を実施した。

 39カ所で労働安全衛生法違反を確認。このうち26カ所は高い場所で作業する足場に手すりがなかったり、床に隙間があったりして、墜落防止措置に問題が認められたという。中でも7カ所は「特に危険度が高い」として工事の一時停止を命じた。労働局によると、39カ所はいずれも現在までに改善が確認されたという。

=2018/02/10付 西日本新聞朝刊=

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