「住宅地、飛ばないで」 目達原ヘリ飛行再開 住民から憤りの声 [佐賀県]

陸上自衛隊目達原駐屯地(奥)の前でシュプレヒコールを上げる市民団体のメンバー
陸上自衛隊目達原駐屯地(奥)の前でシュプレヒコールを上げる市民団体のメンバー
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 神埼市の住宅に陸上自衛隊目達原駐屯地(吉野ケ里町)所属のヘリコプターが墜落した事故で、陸自は22日、駐屯地の事故同型機を除くヘリの飛行を再開した。「原因究明の方が先」「仕方ないが、やはり不安」。住民や地元首長からは不安や再発防止を訴える声が上がった。

 午前9時10分ごろにヘリが飛び立つと、駐屯地前では市民団体「オスプレイ配備反対県連絡会」のメンバー12人が横断幕を掲げて「飛行再開を許すな」とシュプレヒコールを上げた。

 「飛び立ったヘリが落ちないように、と祈るような気持ちで見ていた」。池崎基子事務局長は飛び立った方向を見つめた。のどかな住宅地が黒煙に包まれた事故からまだ17日。「原因究明前の再開は住民の不安を無視している」と憤った。

 地元首長も安全対策や住民への配慮を求めた。吉野ケ里町の多良正裕町長は「住民の安心安全のため、こまめな情報発信と安全対策が重要。周辺には特段の配慮をお願いしたい」。神埼市の松本茂幸市長は「21日に連絡があった。事故がないよう飛んでほしいが、できれば神埼は飛ばないように申し上げた」と述べた。

 墜落現場近くには認定こども園や小学校もある。陸自は現場周辺の飛行は避けると説明したが、詳しい飛行エリアは明かしておらず、住民の不安は尽きない。

 小学校に孫が通う60代女性は「事故後は外で音がするだけで怖い」と表情を曇らせた。近くに住む60代男性は「飛ばないといけないのは分かる」と理解を示しながらも「せめて住宅地の上は飛ばないでほしい」と要望した。

=2018/02/23付 西日本新聞朝刊=

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