60代以上の不明者相次ぐ 県のメール配信、保護につながったことも 登録呼びかけ [佐賀県]

高齢者の行方不明情報を伝えるメール。「あんあんメール」に登録すれば受信することができる
高齢者の行方不明情報を伝えるメール。「あんあんメール」に登録すれば受信することができる
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 県内で60代以上の人が行方不明になるケースが相次いでいる。昨年に届け出があった60代以上の行方不明者は110件。県の防災・安全・安心情報配信システム「あんあんメール」は1、2月に60代以上の不明者情報を計11件配信した。県は早期発見に向け、あんあんメールの利用登録を呼び掛けている。

 県警によると、県内で昨年受理された不明者の届けは538件。このうち60代以上は110件で2割以上を占めた。原因を集計した2016年は492件のうち、60代以上は108件で半数が認知症などの疾病があったという。

 あんあんメールは06年に運用を開始。専用ホームページから「火災」「防犯」「防災」など受信したい情報と地域を選んで登録すれば、県と連携する各機関からの情報がメール配信される。

 不明者情報は「防犯」情報に含まれる。県警へ届け出があった人のうち、認知症などで早急な発見が必要な場合は家族の同意を得て年齢や服装などの特徴を記して配信している。

 あんあんメールが保護につながった事例もある。1月にはメールを受信した嬉野市塩田町の男性が近所で鹿島市の70代男性を発見。服装などの特徴が似ていることに気付いて声を掛け、車で鹿島署へ送り届けた。

 県消防防災課によると、あんあんメールは1日時点で延べ25590人が利用し、うち不明者情報が受信できる「防犯」には同19849人が登録している。同課は「メールは防災無線と違って手元に残るので見直せる利点がある。ぜひ登録して、いち早い発見につなげてほしい」と呼び掛けている。登録は専用のアドレス(http://esam.jp)。

=2018/03/10付 西日本新聞朝刊=

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