全国で人気「川島豆腐店」火災乗り越え製造再開 江戸時代から続く老舗 ファンから励まし [佐賀県]

ざる豆腐の製造を再開した川島義政さん(左)ら
ざる豆腐の製造を再開した川島義政さん(左)ら
写真を見る

 ざる豆腐で全国的に知られる川島豆腐店(唐津市京町)が2月上旬、店内の一部を焼き、3週間近く製造中止に追い込まれていたが、被害を乗り越え、再開にこぎ着けた。火災以前の製造量に戻るのは今月下旬になる見込みだが、川島義政社長(70)は「火災で多くのファンに支えられていることに改めて気付かされた。以前よりおいしい豆腐を届けたい」と張り切っている。

 火災は2月7日午前4時ごろ発生。センサーの故障で厚揚げ製造の油から出火し、電気の配線や配管を焼いた。配線の再整備のほか、従業員20人が機械の修理や掃除に当たり、同25日に製造を再開した。

 ざる豆腐は、にがりで固めた豆腐をざるで自然に水切りし、水にさらさないため、大豆の香りが濃厚だ。江戸時代から続く同店は35年ほど前、スーパーの安売り競争に巻き込まれて苦境に。川島さんが「日本一おいしい豆腐で勝負したい」とざる豆腐を開発。今では、百貨店をはじめ首都圏の約40店に出荷するなど、人気商品になっている。

 火災後、店には「早く再開して」「川島さんの豆腐じゃないと満足できない」などの声が寄せられた。川島さんは「火災は残念だったけれど、励ましてくれるお客さんのおかげで、従業員が一丸となって頑張ることができた」と感謝。職人の指導のため、毎朝4時から豆腐作りの先頭に立っているという。

=2018/03/13付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ボートレース3連単直前予想

西日本新聞のイチオシ [PR]