公民館に「宿町食堂」 6月9日オープン交流の場に 鳥栖で月1回 介護事業者ら運営 [佐賀県]

宿町公民館の前で「宿町食堂」の利用を呼び掛ける田中秀規区長
宿町公民館の前で「宿町食堂」の利用を呼び掛ける田中秀規区長
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宿町食堂の運営に携わる「コミュニティびすけっと」の飯田美紀さん
宿町食堂の運営に携わる「コミュニティびすけっと」の飯田美紀さん
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 鳥栖市宿町の宿町公民館に6月9日、地域住民に昼食を提供する交流の場「宿町食堂」がオープンする。宿町は市中心部にあり「宿の鉦浮立(かねふりゅう)」など伝統の祭りもあるが、近年はマンションが増え、地域行事に参加する人も減っている。宿町の田中秀規区長(69)は「1人暮らしの人が触れ合う場をつくり、地域を活性化させたい」と期待する。

 田中区長によると、宿町では仕事や生活の多様化で祭りに人が集まらなくなるなど一体感が失われつつあるという。公民館を拠点にして「住民の交流を深めたいと思っていたが、どうしていいか分からなかった」と振り返る。

 一方、地域の交流事業を始めるための施設を探すグループがいた。宿町に隣接する同市養父町で訪問介護事業と高齢者の「居ばしょ・カフェ」を運営する「コミュニティびすけっと」は地域食堂の運営を検討していたが拠点が見つからなかった。スタッフの飯田美紀さん(46)は一歩も外に出ないお年寄りに接し「食事を提供する地域食堂があれば生き生きできる」と思っていた。

 両者を引き合わせたのは、高齢者の暮らしを支える鳥栖地域包括支援センター。地域の代表や福祉関係者が参加する会議「住みよか会」を担当する看護師の朝長由美子さん(49)が、飯田さんの計画を聞き、田中区長に伝えると、とんとん拍子に話が進んだという。

 宿町食堂はコミュニティびすけっとのスタッフやボランティア、地域住民で運営。毎月第2土曜日の午前11時~午後1時に昼食80食を提供する。大人300円、65歳以上200円、小学生100円、幼児50円。

 会場は午後5時まで開放し交流の場になる。宿町は昨年から、使わなくなった囲碁や将棋、カラオケ機材を募り、食事後に楽しんでもらう準備をしている。

 田中区長は「将棋を教えてくれる人もいるので、世代を超えた交流ができたらうれしい」と期待する。飯田さんは「将来は地域の人が主体になって、さまざまな人が運営に関わり活躍できる場所になってほしい」と話した。

=2018/05/12付 西日本新聞朝刊=

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