空き家改修し宿泊施設に 佐賀市にオープン、1日1組限定 外国人客に注目 [佐賀県]

無垢材をふんだんに使い、梁を見せる構造にした2階の寝室
無垢材をふんだんに使い、梁を見せる構造にした2階の寝室
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 空き家を改修した1日1組限定のゲストハウスが1日、佐賀市唐人2丁目にオープンした。街のにぎわいづくりを目指すNPO法人と、増加する訪日外国人客に着目した民間事業者が協力して実現。市内でも目立ってきている空き家の新たな利用策として注目される。

 ゲストハウスに衣替えしたのは、にぎわい交流施設「TOJIN茶屋」そばの築50年の民家。持ち主の女性が高齢者施設に入所して空き家になるため、茶屋を運営するNPO法人「さが市民活動サポートセンター」が賃借した。

 同センターが空き家の運営者を公募し、ウェブサイト制作などを手掛ける江口健二郎さん(36)=佐賀市=の「外国人向けのゲストハウス」としての活用案を採用した。

 改修は、1階の居間や台所、風呂などの水回り部分を江口さんが手掛け、外観や2階寝室をNPOが担当。1階は畳張り、2階は室内全面に無垢(むく)材を使用、屋根裏の梁(はり)を見せる構造とし、障子も用いるなどして外国人が好む「昭和の日本家屋」のイメージを打ち出した。

 ラテン語で新しい扉という意味の「PORTA NOVA」と名付けた。5人まで宿泊でき、料金は5人で1泊3万円。

 佐賀市によると、市内の空き家は2013年統計調査で1万5800戸。空き家率は15・1%で全国平均(13・5%)を上回る。

 江口さんは「ここ数年で外国人客が4、5倍に増えたが、家族で泊まれる物件が少ない。古き良き民家でくつろぎ、旅を楽しんでほしい」と話す。センターの平田義信さん(56)は「今回がモデルケースになり、空き家が人を呼び込む財産になることを知ってほしい」と期待する。予約サイト=www.porta-nova.jp

=2018/10/08付 西日本新聞朝刊=

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