ハンドボール観戦いかが トヨタ紡織が練習公開 神埼市 [佐賀県]

10月に神埼市であった試合でシュートを放つレッドトルネードの選手。選手同士がぶつかり合う攻守のせめぎ合いも魅力の一つだ
10月に神埼市であった試合でシュートを放つレッドトルネードの選手。選手同士がぶつかり合う攻守のせめぎ合いも魅力の一つだ
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体を張って鋭いシュートを防ぐゴールキーパー
体を張って鋭いシュートを防ぐゴールキーパー
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ゴールエリアラインの手前で高くジャンプし、シュートを放とうとする選手
ゴールエリアラインの手前で高くジャンプし、シュートを放とうとする選手
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練習を終えて談笑する選手たち。練習見学では選手たちのリラックスした表情も見られる
練習を終えて談笑する選手たち。練習見学では選手たちのリラックスした表情も見られる
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トヨタ紡織九州レッドトルネードが練習するクレインアリーナ
トヨタ紡織九州レッドトルネードが練習するクレインアリーナ
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 九州7県で唯一、ハンドボール男子の実業団チームがある佐賀県。神埼市を拠点とする「トヨタ紡織九州レッドトルネード」が日本ハンドボールリーグを戦っているが、野球やサッカーに比べれば知名度や観客動員力は、まだ足りない。ただ取材で試合を初めて見てみると、そのスピード感と迫力に圧倒された。ハンドを一度も見たことがない人にも分かるように、その魅力を伝えたい。

 ゴール前でジャンプし、立ちふさがる防御選手の裏に出ると、空中でパスを受け、そのまま一気にシュート。ボールがネットに突き刺さる。

 ハンドならではのダイナミックなプレー、スカイプレーだ。

 このプレーを成り立たせるのは、サッカーやバスケットボールに似たところがあるものの、独特の決まりがあるハンドのルールだ。

 プレーするのは1チーム7人。コートプレーヤーが6人で、残り1人が相手のシュートを防ぐゴールキーパー。ボールを相手ゴールに投げ、シュートが決まれば1点。ゴールポストがあり、キーパーを置く点はサッカーと共通する。

 選手はボールを持って4歩以上歩けず、手でボールをつくドリブルで前進する。ボールを一度持って再びドリブルする「ダブルドリブル」は禁止。これはバスケと似通う。

 バスケともサッカーとも違うのは、ゴールポストから6メートル以内のゴールエリアにはゴールキーパー以外が入れない点。選手はエリア内に入ってシュートできないが、ジャンプしてシュートした後にエリアラインを越えても反則にならない。このルールが、迫力ある空中戦を生み出している。

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 「(味方を見ずに背中の近くでボールを放す)背面パスなど見せ場が多い。攻撃パターンも豊富です」。県ハンドボール協会の貞島早苗理事長は、ゴール前の空中戦に至るまでの多彩なプレーやスピード感もハンドの魅力と語る。

 ハンドのボールは直径15~19センチで、バスケより小さいから片手で持てる。フェイントがかけやすく、パス回しも速くなる。試合中はいつでも何度でも選手交代ができるから、選手の特徴に合わせた多彩な攻撃が仕掛けられる。

 コートの長さは40メートルで、攻守が逆転すれば、一気にゴール前までボールが動く。速攻からシュートが決まることがあれば、ゴールキーパーが1対1の勝負でスーパーセーブをみせることもある。

 バスケと同様に相手を押すのは反則だが、守備の選手は攻撃の選手に対して正面であれば接触できるため、格闘技のように体がぶつかり合う場面もある。

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 いよいよ観戦へ-。レッドトルネードは23~34歳の選手22人が所属。今季リーグは4勝1分8敗で、9チーム中6位につける。次のホーム戦は来年2月16日と少し先になるが、チームに事前連絡をすれば、平日の午後3~6時に練習を見学できる。

 21日、レッドトルネードの練習会場であるトヨタ紡織九州の体育館「クレインアリーナ」(神埼市神埼町)を訪ねた。試合形式の練習では、選手の掛け声、ゴールキーパーがシュートをはじく音が響いていた。

 金明恵監督は取材に「ハンドボールの魅力は、やはりスピード。守備から切り返す速攻での得点がチームの持ち味です」と語った。

 チームが掲げる目標は日本一。田中大斗主将(26)は「ぜひ会場で観戦してもらって、ともに勝利を喜びたい。練習を見に来てもらえれば、プレー中の迫力やスピードをより近くで感じられ、試合とは違う選手たちの表情も見られます」と話している。練習見学の連絡は、トヨタ紡織九州=0952(52)7111。

=2018/11/29付 西日本新聞朝刊=

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