鳥栖駅周辺整備白紙に 橋上駅化撤回 市、事業費124億円重く [佐賀県]

鳥栖市が11月に発表した橋上化したJR鳥栖駅のイメージ図
鳥栖市が11月に発表した橋上化したJR鳥栖駅のイメージ図
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 鳥栖市は3日、JR鳥栖駅周辺整備事業について橋上駅化を柱とする基本設計を白紙に戻すと発表した。設計概要を11月28日に発表したばかりだが、約124億円に上る総事業費の負担が大きいとして、3日の市議会全員協議会で撤回を表明した。発表から1週間も立たない方針転換に、市民からは「市は駅をどうするのか」と疑問の声が上がっている。

 市は、線路をまたぐ陸橋を掛け替え、橋上駅に直結させる計画に約80億円を見込んでいた。今回、東西駅前広場の整備(約40億円)と公園・駐車場(約4億円)も撤回した。駅西側交差点の整備などはJR九州や県などと協議を続けるという。

 同市は、11月27日に駅周辺整備事業について議会側に説明したが、新市庁舎や広域ごみ処理施設の建設も計画しているため、財政負担に対する懸念が噴出していた。3日の庁議で「他の大型事業に影響する」として、計画断念を決めたという。

 現鳥栖駅は、西側にしか入り口がなく、東側にあるベストアメニティスタジアムへの利便性向上や駅前広場の整備を目指し、市は橋上駅と新自由通路を建設する計画を打ち出し、JR九州と2017年10月、包括連携協定を結んでいた。

 記者会見で橋本康志市長は「事業費が大きく財政上、続けられないと判断した。駅東側住民の期待も大きかったので残念だ。今後は、西口駅前広場や交差点、道路の整備を進めたい」と述べた。

 これに対して、市議の一人は「橋上駅化には元々反対だったので良かったと思うが、計画発表からすぐの撤回は唐突で驚いた」と話した。

=2018/12/04付 西日本新聞朝刊=

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