維新期の基山を劇で描く 地元有志100人9日上演 [佐賀県]

本番に向けて念入りにリハーサルする創作劇の出演者たち
本番に向けて念入りにリハーサルする創作劇の出演者たち
写真を見る

 幕末・明治期の基山町を舞台に、庶民の暮らしを生き生きと描いた創作劇「草莽(そうもう)の民~明治基山に生きた人達」が9日、同町宮浦の町民会館大ホールで上演される。出演者は本番に向け、稽古に励んでいる。

 地元有志が2012年から毎年、戦時中の民衆の姿などを描く創作劇を上演。今年は明治維新150年に当たるため、明治の変革期を題材にした。身分制度廃止や佐賀の乱など、時代の変化に翻弄(ほんろう)される武士や農民の心情を描く。

 地元有志でつくる実行委員会が6月から小道具づくりなどの準備を開始。脚本・総合演出の福永真理子さん(45)が郷土資料などを参考に、2カ月かけて台本を練り上げた。

 今月2日には通し稽古が町民会館であり、子どもから大人まで出演者たち約100人が参加。福永さんは「食事のシーンでは、おわんに口をつけて」「暗転するまで頭を動かさない」などと出演者の動きを入念にチェック。取材に「毎日の食事や仕事で精いっぱいだった庶民こそが明治維新の影響を受けたのではないか」と語った。

 明治期に庶民を集めて学問を教えたという野田昌隆役を務めた園木春義実行委員会会長(70)は「見た人が感動するような舞台を演者全員で作り上げたい」と力を込めた。

 午前11時半~午後1時、午後3時半~5時の2回公演。15日には午前10時から同町宮浦の町立図書館で、福永さんが劇の制作秘話を語る。いずれも無料。

=2018/12/05付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]