火の粉浴び、奪い合う 伊万里で「取り追う祭り」 [佐賀県]

火の粉を散らして攻防する男衆
火の粉を散らして攻防する男衆
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 伊万里市大里地区の神原八幡宮で12日夜、火の粉が舞う中、男たちが二手に分かれてにぎり飯を奪い合う伝統行事「取り追う祭り」があった。

 南北朝時代、伊万里に逃げ落ちた肥後の豪族菊池武重が再起を図って火中訓練したのが始まり。「神待ち」や「魂振(たまふ)り」の儀式がもとになっているともされる。

 男たちは境内で攻め手と守り手に分かれ、互いに「打ーちゃえんかー(打ってみろ)」「押ーしゃえんかー(押してみろ)」と挑発し、燃えさかるたいまつを打ち付けて火の粉を降らせた。最高潮に達すると炎と煙に包まれる祭場で「御供さん」と呼ばれる833個の新米のにぎり飯を奪い合った。穀霊の再生力にあやかるよう、祭りの最後に長寿を願って見物客に配られた。

=2018/12/14付 西日本新聞朝刊=

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