今右衛門さん、井上萬二さん初窯出し 新作に笑顔 [佐賀県]

初めて松と雪をモチーフにした作品を手にする今泉今右衛門さん
初めて松と雪をモチーフにした作品を手にする今泉今右衛門さん
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作品の出来栄えを確かめる井上萬二さん
作品の出来栄えを確かめる井上萬二さん
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 有田町赤絵町の今右衛門窯で7日、仕事始めに当たる初窯出しがあり、色絵磁器の人間国宝、十四代今泉今右衛門さん(56)らが約330点の作品を取り出し、出来栄えを確かめた。

 今右衛門さんは作品を手に取り、「炎の温度に不安があったが、無事あがってほっとしている」とほほえんだ。新作約30点のうち「色絵雪花薄墨墨はじき松文蓋付瓶」という高さ約60センチの作品は初のモチーフとして松と雪を描き、面取りで造形した。「伝統を守りながら、常に時代に挑んでいきたい」と意欲を語った。今月の岡山を皮切りに、4月に東京、6月に栃木、10月には福岡で個展を開く予定。

 人間国宝井上萬二さん(89)も同日、同町南山で初窯出しをした。親子3代で計150点、うち約40点が萬二さんの作品で、いずれも新作だという。

 萬二さんは毎年、東京の銀座・和光で作品展を開いており、今年で43回目。「せっかく来てくれた人に旧作を見せるわけにはいかない」と挑み続けている。

 旅先でインスピレーションを得て、創作の過程で新たなアイデアが次々と浮かぶと話し、呉須と釉薬を使い柔らかな印象を与える「白磁牡丹(ぼたん)彫文面取花瓶」を手に取り、「(出来栄えは)いいような気がします」と笑顔を見せた。今月の東京を始め、全国各地で作品展を開く予定。

=2019/01/08付 西日本新聞朝刊=

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