バスケチーム練習拠点のはずが…改修10カ月使用不能に 学校跡地の再整備着工で 旧富士小体育館 [佐賀県]

旧富士小跡地再整備工事の開始に伴い、使用できなくなる体育館
旧富士小跡地再整備工事の開始に伴い、使用できなくなる体育館
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 バスケットボール男子Bリーグ加入を目指す地元チームの練習拠点とするため、佐賀市が市議会に説明せずに改修したことが問題となっている旧富士小体育館が、月内にも使用できなくなる。同小跡地の再整備工事が始まり、跡地内立ち入りが禁じられるためで、再整備中も体育館を使用できるとみていた市側の目算が外れた形。改修から10カ月で使えなくなる事態に、市議会から見通しの甘さを問う声が強まるのは必至だ。

 体育館改修は、当時総務部長だった畑瀬信芳副市長が2017年10月、サッカーJ1サガン鳥栖の運営会社の竹原稔社長から、チーム「佐賀バルーナーズ」の発足とそれに伴う練習場の相談を受けたのが発端。その後、畑瀬氏の主導で別の事業費約3100万円を流用し改修したが、市議会に説明していなかったことが発覚、市議会は昨年10月、改修費を含む17年度決算案を全会一致で不認定にした。

 市によると、旧富士小校舎は企業のサテライトオフィスや簡易宿泊施設が入る複合施設に再整備。今月下旬~2月初旬に着工し、工期は10月末まで。20年度の供用開始を目指すという。

 畑瀬氏はこれまで市議会で「工事に支障がなければ供用開始まで(体育館を)使う。それまでに新しい練習場を探してほしいと(チーム側に)伝えている」と説明。ある市幹部も「着工しても使えると思っていた」と明かす。しかし、市によると、再整備工事中は体育館の電源も落とされ、火災報知機が使えなくなることなどが判明し、跡地全体を立ち入り禁止とするよう判断したという。

 池田一善総務部長は体育館が使えなくなる事実をチーム側に伝えたことを明らかにした上で「練習場確保は一義的にチーム側の責任」とする。

 ただ、市は昨年8月、ホームタウンとしてチームを支援する方針を決定。チーム側から練習場確保の要請があれば、協力する必要があるが、そもそも市は他に施設がないことを理由に体育館を改修しており、代替施設が見つかるかは不透明だ。池田部長は「チーム側からまだ正式な要請はない」と説明。バルーナーズの担当者は「今後の練習先のことは分からない」と話した。

=2019/01/09付 西日本新聞朝刊=

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