嬉野市長説明会開催を却下 市政倫審、初開催 ホテル会食問題、調査は開始 [佐賀県]

嬉野市政治倫理審査会では傍聴者を20人と制限したため、入りきれず市民と市職員が押し問答となった
嬉野市政治倫理審査会では傍聴者を20人と制限したため、入りきれず市民と市職員が押し問答となった
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 嬉野市の村上大祐市長が利害関係者から市政治倫理条例が禁じる供応接待を受けたとして、市議らが政治倫理審査会(会長・吉田一穂弁護士)の調査と説明会開催を求めた問題で、審査会は9日、調査することを決めた。一方、市長による説明会は「請求代表者が市議であり、適格性がない」として却下した。

 市議2人が提出した請求書によると、村上市長は東京出張中だった昨年7月9日、嬉野茶を題材にしたアニメ制作を企画していた関係者らと会員制ホテルで会食。その場には出張中の市職員2人も同席し2人は宿泊したが、市長を含め3人は食事代や宿泊費を負担していないと指摘。利害関係者からの供応接待に該当し、条例に抵触すると主張している。

 初めて開かれたこの日の審査会に市長は出席せず、弁護士に作成を委任した弁明書を提出、「議員は有権者とは区別され、請求代表者としての資格がない」と主張した。福岡大法科大学院教授の山下義昭副会長らが説明会については弁明書の内容を認めるべきだと述べ、協議の結果、審査しないと決まった。

 説明会開催の有効署名数は880人に上っており、署名活動の中心となった有志が結成した「嬉野をよくする市民の会」の宮崎誠一代表は「市民の貴重な署名を踏みにじるような却下は認められない。再考を求める」と話した。傍聴を20人に限ったため、入りきれない市民らが市職員と押し問答となる場面もあった。

 市長の行為が条例に抵触するかについては、審査会が60日以内に必要な調査を行い、結果を請求代表者に文書で回答する。

=2019/01/10付 西日本新聞朝刊=

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