米国人留学生が杜氏体験 鹿島市の幸姫酒造で奮闘 社長宅に滞在 [佐賀県]

鹿島市の幸姫酒造で酒造りを手伝っている留学生のアーサー・ツ・ダイさん
鹿島市の幸姫酒造で酒造りを手伝っている留学生のアーサー・ツ・ダイさん
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 鹿島市古枝の幸姫酒造で、留学生が酒造りに奮闘している。米ノックス大で神経科学を研究している中国系米国人のアーサー・ツ・ダイさん(21)で、2日から同酒造の峰松幸弘社長の自宅にホームステイし、1カ月間の杜氏(とうじ)体験中だ。

 ダイさんは、アニメ映画「攻殻機動隊」を見て、日本に興味を持つと同時に、脳波などで意思疎通をしたり義手義足を動かしたりする研究の道に進んだという経歴の持ち主。日本語も堪能だ。

 昨年9月から早稲田大国際教養部に留学中で、「酒が好きで日本の田舎にも行ってみたかった」という希望をかなえ、鹿島市を選んだという。「日本酒は高いのであまり飲めなかった。甘みがあってすごくおいしい」と滞在を満喫している。

 峰松家で食卓を囲み、有明海のムツゴロウも味わった。大学の食堂でステーキやポテトフライなどを主食にしてきたダイさんにとって、日本食はとても新鮮だという。

 ダイさんは毎日酒蔵に入り、フォークリフトで運ばれてきた蒸し米を醸造タンクに投入したり、かくはんしたりして、酒造りを手伝っている。「米がこうして、瓶に入るお酒になるというのが分かって面白いし、作業も楽しい」と笑顔で話した。

 峰松社長は「わざわざ鹿島を選んで来てくれたのがうれしい。いい思い出をつくって、今後の人生にも役立つ体験をしてもらえれば」と期待している。

=2019/02/17付 西日本新聞朝刊=

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