化粧品原料、唐津で量産化へ コスメティック構想 就労支援施設と連携 地元産品活用 [佐賀県]

暮部達夫社長(左)から蒸留機の説明を受ける就労支援施設の通所者たち
暮部達夫社長(左)から蒸留機の説明を受ける就労支援施設の通所者たち
写真を見る

 唐津・玄海地域に化粧品製造拠点をつくる「唐津コスメティック構想」を推進する産学官連携組織「ジャパン・コスメティックセンター」(JCC、唐津市)や化粧品メーカーが、同市で化粧品の原料を量産化する取り組みを進めている。障害者の就労支援施設とも協力して蒸留水やオイルを生産し、甘夏やツバキなど地元産品の活用につなげる計画だ。

 3月末、唐津市石志の化粧品メーカー「クレコス」(本社・奈良市)の製造工場に、知的障害者の就労支援施設「太陽社」(唐津市久里)の利用者3人が集まった。3人は香りを楽しめて消臭効果もある「ファブリックミスト」づくりに挑戦。ホーリーバジルや甘夏などの蒸留水を混ぜてミストを試作した。完成品は、JCCが5月4日に唐津市で開くイベント「Hana Marche(ハナマルシェ)」で来場者に配る。

 クレコスは、工賃の高い仕事を求めている就労支援施設に蒸留水などの生産を担ってもらおうと考えており、ミストの試作はその一環。太陽社の近藤りか施設長は「可能であれば今後も施設外就労としてやっていきたい」と前向きだった。

 クレコスは昨年11月、JCCなどの誘致を受けて唐津市に工場を開設。JCCと連携し、化粧品やファブリックミストの原料になる蒸留水やオイルを量産化する戦略を描く。既に蒸留水を生産する「蒸留機」を工場に導入。ゆずを手始めに唐津産の甘夏やグレープフルーツ、温州みかんなどを使った蒸留水やオイルを作る方針だ。将来はつばき油の生産にも手を広げたいという。

 クレコスの暮部達夫社長は「障害者もわれわれもウインウイン(相互利益)になる仕組みをつくり、唐津を化粧品の原料生産基地にしたい」と話している

=2019/04/04付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]