「選挙割」じわり 特典さまざま、「10代有権者」向けも

選挙割をPRするチラシを作った「辻利茶舗」=北九州市小倉北区
選挙割をPRするチラシを作った「辻利茶舗」=北九州市小倉北区
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 期日前投票が始まった参院選で、投票したら飲食店などでお得なサービスを受けられる「選挙割(投票割)」企画が県内各地で催されている。投票率アップと地域活性化の“一石二鳥”を狙い、経済団体や市民グループなどが仕掛けた。「選挙割」は昨年の統一地方選から全国に広まったが、「18歳選挙権」が始まった今回は若者に特定したアイデアも目立つ。

 投票したらカルビ肉1人前が無料、学生ならばさらに1ドリンクサービス-。古賀市花鶴丘の焼き肉店「炎牛」は期日前投票が始まった23日から「選挙割」を始めた。「親子で投票した後に立ち寄ってくれたらうれしいですね」と経営者の徳永健太さん(30)。

 同市の「選挙割」を企画したのは市民グループ「古賀すたいる」(戸田祐子代表)。市選挙管理委員会発行の投票所来所証明書を持参すれば約50店舗で特典を受けられる。昨年4月の統一地方選に続く2回目の取り組みだが、今回は一部の店舗が学生対象に特典を追加する「学割プラス」を行い、市選管ともタイアップ。市選管は参加店舗紹介のフリーペーパーを期日前投票所に置き、全戸にも配布する予定だ。

 北九州市では小倉北区を中心に16店舗が「お通し代無料」「ギョーザ一皿サービス」などの「選挙割」を始めた。市内の飲食店や市民でつくる「北九州うまいもん研究会」の企画で、通常300円の抹茶ソフトを100円で提供する「辻利茶舗」の辻史郎社長(41)は「若い人が政治や選挙に興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話す。写真共有アプリ「インスタグラム」や「フェイスブック」などを活用して若い世代への情報発信に力を入れる予定で、研究会会長の大谷竜也さん(52)は「地元飲食店の売り上げ増につなげ、地域振興にも役立てたい」と期待する。

 福岡市でも社団法人「九州・アジア次世代経済協議会」が呼び掛け、市内100店舗超が参加する「選挙割」がスタート。昨年の統一地方選に続き2回目だが、飲食店に加え、今回は衣料品や美容院など「若者の利用が多い業種を増やした」(事務局)。参加店舗は同協議会のウェブサイトで確認できる。

 さて、効果のほどは-。

=2016/06/25付 西日本新聞朝刊=

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