ホークス優勝 昨季の雪辱果たす快進撃

 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスが、2年ぶりにパ・リーグ優勝を果たした。福岡への本拠地移転から通算8回目のリーグ制覇である。

 3年連続日本一を目指した昨季は、終盤の大失速でパ・リーグ2位に甘んじた。それだけに、感激もひとしおだ。雪辱を果たした選手たちの健闘をたたえ、ファンとともに優勝を祝いたい。

 振り返れば、序盤から故障者が相次ぎ、投打の柱まで戦線を長期離脱する厳しいシーズンだった。

 それでも、チームは7月以降の快進撃で、2位以下を大きく引き離してペナントを制した。

 選手層の厚さが、他球団を圧倒しただけではない。昨季の悔しさをばねに、選手がひと回りたくましくなったのではないか。

 強力打線は今季も健在だった。とりわけ高い打率をキープして本塁打も量産し、好機に強い柳田悠岐選手の活躍が光った。

 投げては、千賀滉大、東浜巨、バンデンハークの3投手がいずれも2桁勝利を挙げた。救援陣も懸命の働きを見せ、守護神サファテ投手はシーズン最多セーブのプロ野球新記録を樹立した。

 若手の台頭も目を引く。石川柊太投手、甲斐拓也捕手は育成選手から1軍入りした。スカウトと育成を含む総合力で勝ち取った栄冠といえるだろう。

 熊本地震被災地の子どもと選手が交流する企画は今年も好評だ。7月の九州豪雨災害でも選手たちはすぐさま被災地支援のための募金活動に立ち上がった。

 「九州は一つという思いを忘れない」と工藤公康監督は語る。

 九州に広く深く根を張ろうとする球団の努力が、ファンの拡大につながっている。ヤフオクドームは連日、大観衆で膨らみ、選手のプレーを後押しした。

 チームの躍進は、被災地の人々も励まし、九州全体に活力を与えてくれた。

 もちろん、リーグ優勝は通過点だ。クライマックスシリーズ(CS)に向けて気を引き締め、日本一を奪還してほしい。


=2017/09/17付 西日本新聞朝刊=

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