平昌五輪開会へ 平和と友好親善の祭典に

 韓国の平昌冬季五輪があす、開幕する。冬季五輪史上最多の92カ国・地域から、約3千人の選手が参加する予定だ。

 2020年夏の東京大会、22年冬の北京大会へ続く「アジアの五輪」の第1幕でもある。

 歴史認識や領有権の問題を巡り、日本と中国、韓国の間には時に激しい波風が立つ。

 今月初旬も、北朝鮮と韓国のアイスホッケー女子合同チームの練習試合で島根県・竹島が描かれた「統一旗」が掲げられ、日本が韓国に抗議する一幕があった。

 平和の祭典を対立の場とする愚は避けねばならない。平昌大会の成功とともに、3カ国の親善を深める契機となることを願いたい。

 日本からは124人の選手が参加する。メダルを狙える選手も少なくない。

 注目が集まるのは、スピードスケート女子だ。500メートルで無敵の強さを誇る小平奈緒選手と成長著しい高木美帆選手を中心に、メダルラッシュも夢ではない。

 ノルディックスキー複合の渡部暁斗選手やフィギュアスケート男子の羽生結弦選手らの金メダルも多くの人が待ち望んでいることだろう。ぜひ、本来の力を大舞台で発揮してほしい。

 ウインタースポーツにはなじみが薄い九州からも、活躍が楽しみな選手がスキー競技に出場する。

 鬼塚雅選手(熊本市出身)は、スノーボード女子のホープだ。モーグル女子の村田愛里咲選手(北九州市出身)は、3大会連続の出場となる。ともに日頃の練習の成果を存分に発揮すれば、メダルを手にする可能性は十分ある。九州から熱い声援を送りたい。

 前回のソチ五輪では、開催国のロシアによる国家主導のドーピングが閉幕後に明らかになり、五輪史に汚点を残してしまった。

 ドーピングは世界のスポーツ界に広がり、巧妙化している。平昌大会では、厳格な検査の実施など徹底した対策が求められる。アジアで連続して開かれる3大会で、「クリーンな五輪」への道筋を確固たるものにしたい。

=2018/02/08付 西日本新聞朝刊=

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