藤井聡太四段の活躍で、がぜん盛り上がる将棋人気…

 藤井聡太四段の活躍で、がぜん盛り上がる将棋人気。現下の政治状況を将棋の用語で読み解くと

▼持ち時間…対局者に与えられる制限時間。時の政権も、経済政策が順調で選挙に強い間はたっぷり続投時間を託される。半面、国民からの支持率が急落すると求心力が落ち、瞬く間に「秒読み」に入ることも

▼矢倉…王将の周りを金、銀を中心に固める守備陣形。一見堅牢(けんろう)だが、適材適所を誤ると実にもろいのは先の国会で露呈した通り。お友達ばかり集めても機能しない。近く駒を入れ替える改造を行う予定

▼棒銀…銀を先陣に攻め込む戦法。変じて、政界では「暴言」。加えて「失言」「放言」も。古来、政治家が多彩に繰り出す。後で「待った」をかけて発言を取り消す例も数知れず

▼感想戦…勝負の後で対局を振り返ること。自民党が大敗した東京都議選投開票の夜、安倍晋三首相は党幹部らと会食。「首相に責任はない」「国政への影響はない」と確認したそうだ。場所は高級フランス料理店。落選候補者の怨嗟(えんさ)の声は届いたか

▼ひふみんアイ…先日引退した加藤一二三棋士が発案者。相手の側から盤面を見ることで違う視野から戦局を捉える。「反省」「丁寧な説明」を口にはするものの、どうも動きの鈍い政府、自民党。有権者の疑念や不信感の強さを本当に理解しておいでか。今の局面。国民の側から、国民の目線に立って一度ご覧いただきたい。


=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=

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